転生して神。[新光神話パルテナの鏡]

()の闇。 ページ20

最初は走っていたものの、やはり広い神殿のこと。

今は二人揃ってゆっくりと大理石の床を踏みしめている。

「ピット殿、私を易々と信用して大丈夫なのか…？
いや、裏切るつもりは無いが。ただ、警戒心が足りていないのではと…。」

ごめんねピット君。自分から言い出したのにこんな事聞いて。

ただね、君のそういう目が悪かったら私みたいなのがうじゃうじゃ来るから。

というか私が今隣に立ってる時点でアウトなんだよ本来は。

私がショタコンと言うことも知らない、非常に哀れな()目の前のピット君を見つめる。

するとピット君はくりくりとした可愛い目をきらりと輝かせ、満面の笑みを浮かべて言う。

ピ「それはね、パルテナさまもキミのそういう所は認めているからだよ！
パルテナさま、『あの不意打ちの件は流石に大人気なかったですね』って言ってたし…。」

すっと子供の顔が、親衛隊隊長の。

軍を率いる者の顔に、変わった。

ピ「…キミのまっすぐな所は、イカロス達も認めている。無論、ボクも。
キミと剣を交えたからこそわかる。キミの主を思う気持ちがわかる。
…キミの、主を信頼している様子からもわかる。
キミは、元々キミの主の対の存在であるパルテナさまに易々と危害を与えられない。
キミはパルテナさまを敵ではなく、神として見ているってパルテナ様が言ってた。」

「そんな大層な…まぁ(そんな事考えて無かったしやっぱりショタの力で繋がる)大将との絆が(ヤバい事は否定できないからどうしようもないしただただ前世の記憶()+ショタコン属性で君達への愛が)深い事は(当たり前なだけだしそこまでシリアス風味に)言うまでも無い(と思うのだ)が。」←

ふっと遠い目をするしか無いね。

めっちゃ中途半端に口に出た。何この()の数。コミュ症かよ。

「私は、信じている。大将が(ショタを愛する気持ちを通じて)平和的解決に移してくれる事を。
(訳・ピット君を殺したらいくら大将でも許さない)」←

ピ「…すごいね。キミはボクを倒す為にここにきたってのに…。まだ信じているの。」

「…正直、(大将への布教(洗脳)が)駄目(になった)かもしれん。
だが、(まだ洗脳が)大丈夫だと信じたい。
…愚かだな。所詮負け犬が命乞いをしているようにしか見えんだろう。」

そして今はメデューサがショタコンとバレるわけにはいかん。…もしもバレたら…←

…ははは。恐ろしい。

ピ「そんなことない！」

良かったバレてない！

ピ「キミは…キミは…！」

…ん？

信頼。→←守備範囲。

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