何だか不思議な組み合わせ。 ページ6
arside
ちゃんの仕事も落ち着いたと聞いて、早速ご飯の約束を取り付けた。
だって2週間も顔見てないんだよ。
あり得ないんですけど!!!
待ち合わせ場所につけばスーツ姿のちゃん。そんなちゃんの隣には1人のお洒落な男。こちらを背にしているから顔はわからないが、小柄な身長からして裕翔ではない。
なんてじっと見つめていたら
ki『大ちゃん!!!』
と手を振るちゃん……振り返った男は…なんだ山田じゃん。
ki『ジム帰りの暇そうな先生拉致った。ご飯奢って貰おう♪』
「それいいね〜♪」
ym『おい!!!』
テキトーなちゃんに乗っかる私。そして突っ込む山田。
今日は楽しくなりそうだ。
急遽、山田先生も入れて向かった先は先日も連れてった炊きたてご飯の和食屋さん。
「じゃあ、乾杯。」
と私達はビール、山田先生は車だからとコーラで乾杯しそれぞれメニューを頼んだ。
本当はちゃんと裕翔の話をしようかと思ってたけど、ひかに釘を刺されてる事だし、今回は山田先生の話でもしようかとロックオン。
「先生さぁ〜どうなの?ひかと。」
ym『くると思った。逆にどう見える?』
「ひかは気づいてないと思う。」
だよね〜と項垂れる山田……ドンマイ。
ki『圭人が助言したから気づいてはいるよ。でも半信半疑ってとこ。』
炊きたてご飯を頬張ってた、ちゃんからの発言に山田もマジ?顔を上げた。
ki『光は自分の気持ちに気づいてないけど、先生の事好きだよ。恋愛的な意味で。』
ちゃんの言葉に輝きを取り戻していく山田。
ym『マジかよ!!!慧さんが言うならイケる気がしてきた。』
ki『光。恋愛自体久しぶりだから、感覚取り戻してあげてよ。』
ym『じゃあ、ガンガンデートに誘うよ。』
ki『ウチの食生活に影響がないくらいでお願いします。』
「じゃあ、後は先生の地道な努力ッてところか。」
ki『そうだね。余りにもわからず屋な時は、多少強引にいってもいいかも。』
「わかる。ひかドMだもんね。」
そう言えばドM…とニヤニヤする山田をパシリと叩く。
ym『諦めるつもりなんかないけど、心折れそうだったから、なんか希望が出て来た。それより、慧さんは裕翔とどうなの?』
晴れやかになった山田からの質問に、ちゃんの箸が僅かに止まった。
ki『…何もないよ。』
そう言うちゃんは苦しそうだった。
ちゃんが裕翔に飛び込めない理由。
ひかはそれを知っているから、放っておけと言った。
それでも2人で幸せになって欲しいと願うのはいけない事なのかな?
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作者名:一斤染 | 作成日時:2016年11月7日 17時