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想い出話は尽きることなく。 ページ34

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仕事を終え雄也と一緒に帰る途中、偶然山田を見つけて声をかけた。
せっかくだしウチでご飯食べる?なんて言う雄也に山田は遠慮しながらもついてきた。

ym『そうだ!!!俺アルバム見たいんだけど…。』
と突如話す山田。
「ウチらのアルバム?」
ym『違ぇ〜よ。中高の光さんを見たいの!!!』
何でも裕翔から中学の頃のひかは可愛いなんて聞いていて見たかったと…。
料理を作って貰っている間に、探せば出てきた懐かしい写真達。

tk『うわッ!!!若ッ!!!』
「当たり前でしょ。中学生だよ?」
ym『…想像以上に可愛い。黒髪の破壊力…。』
ひかの写真を持ってブツブツ言う山田はなんか面倒臭そうなので放っておこう。

tk『ありるん可愛い…薮くんも可愛いじゃんw…てかあの双子はずば抜けてるな。』
「そうそう。初めて見たときビビったよ。」

双子を初めて見たのは入学式。
お人形さん見たいでどうしても友達になりたかった。
「懐かしいなぁ〜。」
感傷的浸る私に
tk『いつから仲良くなったの?』
そう問いかける雄也。

「そうだなぁ〜。」
同じクラスだったひかは、持ち前の明るさですぐにみんなと打ち解けられた。あの可愛い顔からは想像もつかない面白さで人気者。
対して隣のクラスのちゃんは、常に本を読んでいる大人しい子だった。
それでもひかや薮ちゃんに見せる笑顔をどうしても見せて欲しくて、隣のクラスに足しげく通い沢山話しかけた。

tk『へぇ〜。でも想像つくわw…おッ!!!裕翔じゃん。まだ小さいw』
「そうそう。裕翔さぁ〜入学後すぐにちゃんに一目惚れしてアタックしまくってたのよ。最初は全く相手にされなくてw」
と当時の裕翔とちゃんを思い出し笑みがこぼれる。

tk『でも…この写真とかいいね。』
と雄也が取り出したのは二人が付き合ってすぐの文化祭。
お化け屋敷を背に微笑む二人は初々しい。
「これは付き合ったばかりの時。二人が付き合って、男どものアイドルはひかだけになったんだよ。」
tk『でも鈍感な光ちゃんは気づかないッてとこ?』
「そうそう。もう酷いよw告白したってそれにすら気づかないんだからw」
tk『流石。天然で鈍感wで?ありるんは彼氏いたの?』
「私?……秘密。」
そう言えば訝しげに見る雄也。

tk『まッ!!!いいけど。今は俺のものだから。』
とぎゅーっと後ろから抱きしめられ…目を閉じれば

ym『おいこら!!!イチャイチャすんな!!!』

そうだった。山田がいたんだった。
雄也と共に笑い怒る山田にゴメンゴメンと謝った。

正月前の一仕事。→←猫娘は真実に驚愕する。



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作者名:一斤染 | 作成日時:2016年11月7日 17時

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