岡本さん家の恋愛事情２。 (ページ33)

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猫娘は真実に驚愕する。ページ33

hkside

起きれば昼過ぎ。
…節々が痛い。
というか…部屋に戻ってた？記憶が曖昧。

痛む身体を抑えﾘﾋﾞﾝｸﾞへ向かえば、そこには慧と大ちゃん。
男3人は仕事があるため、早々に帰宅したらしい。
定休のない仕事は大変ね？なんて笑う慧に私休みなんてはしゃぐ大ちゃん。

掃除も洗濯も洗い物も済んでいて、褒めて褒めてと騒ぐ大ちゃんを適当にあしらい、ﾚﾓﾝ水を飲む。

「身体痛いし記憶がないんだけど…」
そう聞けば、なんだか嫌な顔をしだす二人。

ar『そりゃあそうでしょ。ひか酔ってここで山田に引っ付いて寝てたんだから。』
と二人はﾆﾔﾆﾔしながら言っているが…全く意味がわからない。
「ﾊｧ???」
ki『まぁ何も無いよｯて先生言ってた。でも…酔って甘えてたよ。』
はい、証拠と慧がｽﾏﾎを操作し見せられたのは、山田さんの膝枕で眠る私と眠る山田さんに思いっきり抱きついて寝てる私の写真。

「…うわｯ最悪。」
酔って記憶がないとはいえ、なんという大失態。血の気が引いていく。
それを無視してｷｬｰｷｬｰ騒ぎだすﾊﾞｶ二人に構っている余裕はない。

「…山田さんに合わせる顔がない。」
ar『あーそれなら平気。』
ほれと見せられたLINEには
山田涼介光さんが可愛い過ぎて悶え死ぬ。
と書かれていた。

……これはどう解釈すればいいのやら。
いや…その前に写真送るなよ!!!反論する気すら起きない。

ki『とりあえず、電話してみたら？』
そう言われてﾊｯとする。

そうだ。謝らなければ…。
個人的な感情は置いておいても、仕事に差し支えるかもしれないのだ。

ar『そうそう。眠るひかをﾍﾞｯﾄﾞまで運んでくれたのも山田だからね。しかもお姫様抱っこで。』
これは頭が痛い。
ｷｬｰとまたもや騒ぎだす二人はこの際放っておこう。

部屋に戻り震える手で電話をする。
ym『光さん？大丈夫？』
「あの…ご迷惑をおかけして、本当にすみません。」
ym『ﾌﾌｯ。気にしないで。』
「とんでもない醜態をお見せして…。」
ym『まぁ、大ちゃんと慧さんに度数の強いお酒飲まされたみたいだし。』
やっぱりあのﾊﾞｶ二人の仕業か…。
「本当にごめんなさい。ﾍﾞｯﾄﾞまで運んで頂いて…恥ずかしい。」
ym『いやいや…光さん可愛かったし、好きな人の新たな一面を見れただけでも役得だよ。』
…ん？好きな人？…えｯ？…えぇぇ～～。

その後どうやって通話を終えたのかもわからず…部屋の中をｸﾞﾙｸﾞﾙ回って、帰宅した圭人に不審な目でみられた。