岡本さん家の恋愛事情２。 (ページ32)

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酔いどれ誘惑猫娘。ページ32

ymside

まずは状況を整理しよう。
鍋ﾊﾟｰﾃｨｰで悪巧みをする大ちゃん慧さんに、怪しいお酒を進められｶﾞﾌﾞ飲みした光さんは、今俺の膝枕で潰れている。

無防備な姿で眠る光さん。
ちょっと口が開いていてなんとも…。

毎度毎度の夜会で
ar『もう告っちゃえよ。面倒臭い。』
ki『そうそう。光奥手だから言わないとわからないよ。ｱﾎだし。』
なんて言っていた癖に…
告白前にこれｯて…
いや…これはこれで美味しいですが…。
もっと良いｱｼｽﾄあっただろう!!!
こんなのただの生殺しじゃねーか。

ちょっと動いてしまったが為、光さんが起き上がる。
「光さん？お水飲む？」
そう言えば、目を擦る仕草をしてｷｮﾛｷｮﾛと朧気に見つめる。
うーん。
慧さんは猫っぽいと思っていたけど…光さんも猫みたい…流石双子。

「光さん？」
ともう一度呼べば、いつもはあまり見られない柔らかい笑顔で
hk『山田さんだぁ～。』
とすがり付いてきた。
!!!なｯ何これ…。行動も猫なの？
ぎゅーｯと抱きつく光さん。
尻尾が見える。

…そういえば夜会で圭人がお酒に酔うと甘えてくるなんて言っていたｯけ…なんて役得。
可愛い。
最近は俺に慣れてきてﾂﾝﾂﾝしてばかりだったからこのﾃﾞﾚはﾔﾊﾞｲ。
顔が緩む。

hk『眠い。』
その一言に
「じゃあ、部屋に行く？」
と抱きつかれた腕を剥がし聞けばﾌﾙﾌﾙと首を横に振り寝転ぶ。
hk『寒い。』
と言うので毛布をかけ直してあげればうるうるとした目でこちらを向き
hk『一緒に寝よ。』
と爆弾を投下した。

固まる俺の腕を引き抱きつかれたまま…光さんは眠りについた。

次の日の朝。
慧さんと裕翔の声に目を開ける。
俺はというと抱きつかれたまま眠っていたようだ。
眠ったままの光さんをｿﾌｧｰへと移動させ、ｷｯﾁﾝへ行けばｺｰﾋｰを淹れる慧さんと裕翔。

ki『ﾌﾌﾌｯ。お疲れ様。どうだった？光のﾃﾞﾚは。』
とｺｰﾋｰを差し出す慧さん。
「爆弾だよ。核兵器並み。」
そう言えば手を口にあて可笑しそうに笑い
ki『あれ覚えてないから。光、酔っぱらうと可愛いでしょ？ｳﾌﾌｯ。』
なんて笑う慧さんは薮くんの言うように天使の顔をした悪魔だ。

その後ｿﾛﾘと光さんの様子を見に来た雄也と大ちゃん。
ar『ひかまだ寝てんの？』
と言う大ちゃんに慧さんがﾋｿﾋｿ話をしﾆﾔﾆﾔしだした。
yt『光ちゃん…御愁傷様。』
「…弄る気満々だね。」
と俺と裕翔はため息をもらした。

その時雄也は忍び足で洗濯をしていたとさ。