岡本さん家の恋愛事情２。 (ページ3)

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共に感じる世界。ページ3

ymside

たまたま知り合いのﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰから貰った、ｲﾝﾃﾞｨｰｽﾞﾊﾞﾝﾄﾞのﾗｲﾌﾞのﾁｹｯﾄ。
先日の料理中に光さんが流していたﾊﾞﾝﾄﾞのもの。
好きなの？と聞けば最近はまっているなんて答えが返ってきたから、ﾁｹｯﾄあるよ。なんてﾗｲﾌﾞﾃﾞｰﾄに誘えば、2つ返事でOKされた。

最近は作詞も絵本も好評で仕事以外出歩く事なんて、ｼﾞﾑかｽｰﾊﾟｰかｼｮｯﾋﾟﾝｸﾞ。
ﾗｲﾌﾞなんて久しぶりだし、光さんも一緒ｯて事もあわせて気分も良い。

hk『あー良かった。しかも関係者席なんて初めて。最高過ぎた。』
「あの世界観は独特で俺も勉強になったわ。」
hk『良いでしょ。これからどんどんくるよ。』
珍しく興奮覚めやらぬ光さん。
そんな姿すら可愛いらしい。

hk『最近家に籠りっきりだったから、思いっきり叫んだのなんて何年ぶりだろう。あｯ!!!ありがとうございました。』
興奮しながらも、礼儀を忘れない光さん。
こういうとこよ。ホント。
素敵な女性と再認識させられる。

「まだ大丈夫でしょ？食事してﾄﾞﾗｲﾌﾞ行こうよ。」
hk『…うん。行きたい。』
さっきまで、興奮しまくってたのにﾊﾆｶﾑなんて…この人の天然にはいちいちｷｭﾝとくる。

行き付けの隠れ家的ｲﾀﾘｱﾝで食事をし、ﾄﾞﾗｲﾌﾞに出かける。
「人工の光も綺麗なもんでしょ。」
外を見ている光さんに声をかければ
hk『うん。いつも運転手だから、こんな風にゆったり夜景を眺めるなんて出来なかったなぁ。』
目を細め流れる景色を見つめる美しい横顔は、対向車のﾗｲﾄを浴びてなんとも幻想的。

「俺さぁ～。光さんと逢っていると、次々に色んな言葉が浮かんでくるんだ。作詞も絵本も潤ってはかどるよ。」
hk『あー。それ‼私も同じ。山田さんと逢うと描きたくて堪らなくなるの。山田さんは新たなものを私にたくさん提供してくれる。足湯での逆光を浴びて笑う姿もそう、一緒に料理をして楽しむこともそう。今回のﾗｲﾌﾞもそう。同じ景色を感性の違う人と見ると違う角度になって、新たな道を作ってくれる。こんな色やこんな形があるんだって、本当に山田さんと知り合えて私は世界が広がるのを感じているんだ。』

それはこっちの台詞なんだけど。

逢えば逢うほど惹かれていく。
それでも伝えるにはまだまだ足りない。
この世界で、貴女に会えた奇跡。
これからもこの美しい人が、見て感じてくれたものを自分も隣で共鳴して行きたいと強く思った。