幸せの足音が聞こえた。 ページ16
ktside
突然現れ、慧姉さんの居場所を聞き、落胆しながらも飛び出して行った裕翔くん。
…あの2人どうなっているんだろう。
慧姉さんが泣き疲れ眠ってしまった日。
あの日に裕翔くんと何かがあったのだろう。
慧姉さんは決して教えてはくれないだろうけどさっきの裕翔くんの必死な顔は、それを物語っているように思えてならない。
hk『誰だった?』
「裕翔くん。慧姉さん探しに行った。」
hk『ヘッ???』
明らかに動揺し落ち着かなくなる光姉さんに確信を持ってしまう。
しかも悪い方か…。
次に2人を見るときは幸せに笑っていてほしい。それだけだ。
それから少したって、慧姉さんは帰って来た。
泣いたのか目元が赤い慧姉さんに、またもや動揺する光姉さん。
着替えに向かった背中を見つめても答えはわからない。
夕食時にも何一つ変わらぬ様子の慧姉さん。
ki『何?光も圭人もジロジロ見て。なんか付いてる?』
「…いや…あの。」
光姉さんに助け船を出したが、お茶なんて言ってキッチンへ立ってしまった。
しかしその時は突然きた。
全員が食べ終え、光姉さんがデザートにとプリンを出した時
ki『あー。私婚約した。』
その一言に一同動きが止まる。
yr『…どういうこと?ゆーてぃー?』
ki『そう。』
hk『いつ?付き合ってたの?』
ki『付き合ってないけど、さっきプロポーズされた。』
yr『指輪見せて〜。』
侑李の言葉に慧姉さんの顔色が変わる。
ki『無理。指輪緩かったから作り直し。』
と少しむくれている慧姉さん。
…。
……。
hkyr『『「プッ!!!」』』
yr『何それ。ゆーてぃーウケる。普段スマートな癖になんだよ。』
hk『でもそんな所が裕翔の可愛いとこだわ。』
「裕翔くん…プッ。」
ki『あり得ないでしょ。でも…一生心に残るわw』
とみんなで爆笑した。
hk『何はともあれ、乾杯しよ。』
光姉さんの計らいでシャンパンを開け乾杯する。
お酒が飲めない侑李はジュースで文句を言っていたけど…。
そこから、いつ式をするの?とか一緒に住むのか?とか一通り盛り上がった。
yr『あッ!!!パパには報告したの?』
侑李の一言に
ki『…忘れてた。』
と言う慧姉さんに変わり、国際電話をかけ報告すれば、動揺しまくりすぐ帰ると息巻くパパ。
いやいや…ツアー中でしょ。
何とかなだめ、次回帰国時に紹介する話でまとまった。
happyなNewSにうかれ、次の日姉弟揃って二日酔い。
飲めない侑李だけは早々とデートへと出掛けといった。
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作者名:一斤染 | 作成日時:2016年11月7日 17時