複雑な横顔。 ページ2
ktside
楽しかった仮装パーティーが終われば、日常が戻ってくる。
僕と侑李は大学で、光姉さんは家事に絵描きに、そして慧姉さんは新たに結成されたプロジェクトチームにアシスタントとして選抜されたらしく、今まで以上に忙しく働く。
最近は寝に帰ってくるようなものだ。
休日だって部屋から出てこない。
yr『慧ちゃん今日も遅いの?つまらない!!!』
慧姉さん大好きな侑李は毎日同じ事を言う。
hk『慧にとってはチャンスなんだから、仕方ないでしょ。』
ar『…ランチも断られたし。つまんない!!!』
…そうなんだ…ッていつの間に!!!
神出鬼没ありるん。
毎度恒例の光姉さんの鍵返せ攻撃にもめげないありるん。
ar『裕翔もなんだか連絡取ってないとか言ってたし、そんなに忙しいの?』
…それはちょっと別の理由がある。
yr『けーと。何か知ってるんでしょ。』
鋭い侑李にビクッとする。
hk『隠さず言え!!!』
ar『そーだそーだ!!!』
3人に攻められ即白旗をあげる。
ごめん。裕翔くん。
この間のパーティーで聞いてしまった告白をキスシーンを省いて話せば
ar『とうとう言ったか。』
うんうん。と何だか満足そうなありるん。
yr『でも…考えるッて何?ッて思わない?』
と何かを感じとる侑李。
「それは…僕も思ってた。でも、あの慧姉さんだよ。気分とかっても言いそうだし…。」
最近の慧姉さんの行動から、やっと裕翔くんとよりを戻すもんだと喜んでたのに…。
ar『あの2人はくっついてもらわなきゃダメなの!!!』
急にヒートアップするありるん。
びっくりしたんだけど…。
ar『私達の憧れ…今の関係が可笑しいの。ちゃんには裕翔しかダメ。そんなの私が許さないんだから!!!』
yr『いや…許す許さないの問題じゃない。でも…お似合いだから気持ちはわかるよ。』
みんな結局2人が心配だったんだから…幸せに笑いあって欲しい。
…ありるんと侑李が2人の話題で盛り上がるなか、キッチンにたったままの光姉さんが気になった。
みんなの夕食を運んできて
hk『…みんな慧に余計な事言わないでよ。』
と一言。
ar『なんでよ。ちゃんの気持ち聞いて後押ししてあげないと。』
hk『ダメ。それでなくても今は大事な時なんだから、少し放っておいて。』
ブーブー言うありるんと侑李に頑なに譲らない光姉さん。
hk『お願いだから。』
その横顔はどこか哀しげで…それ以上は何も言えなかった。
光姉さんのあの態度…。
慧姉さんと裕翔くんの過去に何があったのか
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作者名:一斤染 | 作成日時:2016年11月7日 17時