出逢い９ ページ9
三日月)
主や、呼んだか？
主)
はい！どうぞ。
鶴丸)
見習いになんかされたのか？
加州)
相談があるんだよ。
主)
雅裕琉さん、この本丸の空気が合わないみたいで…
三日月)
詳しく話してはくれぬか？
主は和泉守から聞いた事を二人に話す。
主)
と、言う事が合ったから三日月と鶴ちゃんには頭に入れといてもらいたくて呼んだんだ。
三日月)
あい、分かった。でも、主が傷つけられた訳では無くて何よりだ。
鶴丸)
確かにな。
加州)
あの見習い、主には悪い事はしないと思う。本当に戸惑ってるだけで、現に五虎退なんかは一番に慣れたみたいだから。
鶴丸)
そりゃ、驚きだ。
主)
と言う事なので雅裕琉さんといきなり会わないでね？鶴ちゃん？
鶴丸)
そう言われてもな〜♪
加州)
相変わらずだね。
主)
とにかく、少しずつ慣れて行ってあげてね？
三日月)
あい、分かった。主の優しい所は大好きだぞ？
主)
ありがとう、三日月////
加州)
三日月だけズルい！
ー離れー
雅裕琉)
はぁ…情けないな…今までにない環境に適応出来ないとは…
部屋に入るなりグッタリと突っ伏した。
雅裕琉)
この歳までに適応能力身に付いてると思ってたけど、こんなに清らかな世界が存在しているなんて…ワタシも、まだまだだわ…
自分がいつの間にか会社やウチでの濁った環境に浸かりすぎていたのかを思い知らされる、そして、この本丸に何故派遣される事になったのか。やがて、自分も本丸を持つ事になった時このレベルまで行かれるのか。色々な思いが混ざり合い次第に意識を飛ばしていました。
???)
見習い、居るか？
???)
返事がないな。入るぞ。
離れに来た刀剣達が断りを入れて中へ入ると
???)
おい！大丈夫か???
???)
ちゃぶ台に突っ伏したまま気絶とは…
歌仙と山姥切は見習いの身体をソッと起こすと布団に寝かせた。
歌仙)
主には影響無いだろうが…見習いの中には何かが渦巻いているようだな。
山姥切)
誰か付いていてやらないと、それに呑み込まれるな。
二人が冷静に見習いを観察してる所に丁度、薬研が訪ねて来た。
薬研)
これは、どういう事だ？旦那達何かしたのか？
言いながらも薬研が駆け寄り脈を取る。
薬研)
大丈夫、生きてはいる。が、このままだと見習いの期間保たないな。
山姥切)
そうだな。俺にも分かる。主で言う所の近侍みたいな者を置いて馴染ませる仕方無いのかも知れない。
歌仙)
主に相談してみよう。
皆は、離れを静かに出て主の部屋に向かったのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：iceblast5 | 作成日時：2018年12月1日 21時
