不思議な見習い【刀剣乱舞】 (ページ46)

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出逢い４５ページ46

暫く宴会を楽しんで気付いたらワタシが最後まで残っていました。

雅裕琉)
現世では酒豪って良く言われてたっけ…

結局皆さん酔い潰れて大広間に雑魚寝していました。主さんは加州さんと安定さんに連れていってもらったので既に居なかったので、ワタシは宴会の後片付けを始めました。何回かに分けて食器類を運んでから、それらを全て片付けて…きっと居るであろう、こんのすけさんを呼んでみました。

雅裕琉)
こんのすけさん、居ますよね？

こんのすけ)
はい！此方に。

ボンって音出して現れたこんのすけさんに

雅裕琉)
大広間に布団敷くのを手伝ってもらえますか？

こんのすけ)
はい！喜んで。

雅裕琉)
全部終わったら、油揚げあげますからね♪

こんのすけ)
お任せください♪

それからワタシは、こんのすけさんに手伝ってもらって大広間に雑魚寝している刀剣の皆さんを何とか寝かせて最後に宗近さんを半ば引き摺る様に運び布団に寝かせました。

雅裕琉)
こんのすけさん、ホント助かりました。ありがとうございました！今、油揚げの支度をしますから待っていてくださいね？

こんのすけ)
楽しみにございます！

こんのすけさんの目がキラキラしていたのは見なかった事にしよう。奥の厨で軽く炙った油揚げを、こんのすけさんの前に出してあげると

こんのすけ)
何とも香ばしい油揚げですね♪いただきます！

こんのすけさん、ふぅふぅしながら何とも可愛らしく食べ「では！」と言って消えていきました。

雅裕琉)
少しだけ…呑み直してから寝るとしよう。

そう、独りごちてからどさくさに紛れて持って来ていた酒を持って離れに近い濡れ縁に腰掛けた。

雅裕琉)
ホント、綺麗な星空だよね～…

月見酒ならぬ星見酒を独り嗜んでいると

???)
すっかり世話になったな…

ワタシは声の主を確かめる様に振り返ると山姥切さんが立っていました。

山姥切)
あんたが片付けたのか？

雅裕琉)
明日の朝が大変ですしね？

山姥切)
あんたは本当に不思議な見習いだな。

雅裕琉)
そうですね。少しだけ、付き合ってもらえませんか？

山姥切)
いいいだろう。

ワタシは、自分が使った猪口を一ふりして一度拭うと

雅裕琉)
一つしか無いので、これで勘弁してくださいね？

猪口を渡して酒を注ぎ再び夜空を見上げました。