出逢い２４ ページ25
雅裕琉)
すみません！お待たせしました。少し休憩しませんか？
ワタシは離れに寄ってお茶を用意して畑に向かい五虎退さんと宗近さんに声を掛けたのですが人が増えているのに気付いて驚きました。
小夜)
僕も…手伝いに来た。
雅裕琉)
小夜さん？
宗三)
お小夜に誘われて手伝いに来ました。
雅裕琉)
宗三さん？
宗近)
随分と賑やかであろう？
雅裕琉)
こんなに畑当番して大丈夫何ですか???
五虎退)
主さんの方針なんです。基本的に当番は決めるんですけど皆で協力して、やれる事はやろう！って。
小夜)
雅裕琉も居たのが見えたから、兄様と一緒に来てみた。
雅裕琉)
そうでしたか。じゃ、お茶をもう少し持って来ますね？
小夜)
僕も一緒に行っちゃだめ…かな？
雅裕琉)
良いですよ？むしろ有り難いです。宗三さん、小夜さんをお借りしても大丈夫ですか？
宗三)
えぇ。お小夜をお願いします。
雅裕琉)
ありがとうございます。皆さん、日陰に移動してくださいね？小夜さん、行きましょう。
小夜)
うん。
ワタシは持ってきた盆を日陰に置いて来た道を戻ると小夜さんはワタシの手を取り一緒に歩いています。
小夜)
雅裕琉…短刀は嫌い？
雅裕琉)
えっ???いえ、別に嫌いではないですけど？小夜さんや五虎退さんに受け入れて貰って嬉しく思っている位なのに。
小夜)
そう。良かった…僕も、雅裕琉好き。
雅裕琉)
ありがとうございます！
小夜さんの頭を撫でてみました。そうこうしてる内に離れに着いて小夜さんとお茶の支度をして、また離れから畑の日陰に手を繋いで戻りました。
雅裕琉)
皆さん、お待たせしました。少し休憩してからまた続きをやりましょうか？
ワタシは皆さんにお茶を配り先に畑に戻り収穫を始めました。
雅裕琉)
今日は、トマトにキュウリ茄子か。しかも新鮮さが分かりますよ。
と独り言を言いながら収穫していましたが…草むらの向こうでｶﾞｻｯと音がして
雅裕琉)
ん???何か…居る???
ガウッ！
雅裕琉)
あっ、虎さんでしたか。ドロドロじゃないですか。
ワタシは虎さんを抱き上げて五虎退さんの所に持って行きました。
雅裕琉)
五虎退さんの虎さん、ドロドロですよ？
五虎退)
すみません！何処に居たんですか？探しましたよ？
宗近)
収穫しながら探していたのでな。
雅裕琉)
そうでしたか。良かったですね、五虎退さん？
五虎退)
はい！
そんな五虎退さんを見て、とても微笑ましくなり思わず笑顔になっていました。
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作者名：iceblast5 | 作成日時：2018年12月1日 21時
