レン ページ9
レン
待たせたね。
貴女
ううん…大丈夫。
出来るだけ顔を彼に見せない様に俯いたままで。
レン
……レディ!?どうしたの…?何で…顔を見せないの?
私は数時間前にレンの取り巻きの女子に思いきり頬を叩かれて…何故か頬に、その子の爪痕がクッキリ残った。それから直ぐにレンとの待ち合わせに急いだけどレンの到着はまだだった為にトイレに入ってファンデーションを出来るだけ重ねてから待ち合わせの場所に居ました。
貴女
ちょっと…寝不足でクマがファンデーションで隠れなかったから…レンに見せたくないの…
レン
そんな事なら気にしないよ。俺は、君の全部が好きなんだ。このポッチャリなお腹…傷みがちな髪だって…シミがあるって……
レンは貴女の顎に手を掛けて上を向かせて見た顔に一筋の傷に絶句する
貴女
……!!ダメっ!!
顔を伏せるも直ぐに両頬を包まれ傷をソッと舐め上げる。
レン
……誰にされたの!?
貴女
…………
レン
俺が関わってる!?
貴女
……名前も知らない子だった。『アンタみたいな子がレンと付き合うなんて…レンに遊ばれてるだけなの分からないの!?』って言われた…
レン
……ゴメンね…
貴女
レンが謝る事じゃない…私が…悪いの…
レン
やっと君と想いが繋がったのに…君は俺と離れるのかい…?
貴女
レン…私は貴方に心配かけたくない…だから、別れよう?私が傷を作るのは構わないけど…レンが悲しむのを見たくないから…
レン
イヤだ!!折角…君を手に入れたんだ…俺は…君と別れないよ…
そう言い終わると私の腕を掴むとレンは自分の部屋目掛けて走った
貴女
レン…痛いよ…
レン
……離さないよ!!
寮のレンの部屋に私と二人で入ると直ぐ様鍵を掛けた刹那ソファに私を押し倒す
私
……ちょっ……レン…や…
レン
取り巻きは全部切るよ…浮気なんてしないし、やたらと愛想を振り撒かないよ。だから、別れようなんて言わないで…
懇願する様に告げると私の返事を聞かずに夢中で口唇を貪っていて私は酸欠になるんじゃないかと 思うほどに。
口唇が漸く離れると力なく私を抱き締めるレンの背中に腕を回し
貴女
レン…ありがとう。私を守って!?
レン
勿論だよ。俺が君を全力で守るから…俺の隣で笑っててね。
レンは、何者からも貴女を守ると決意を固めながら、自分をあやす様に抱き締める貴女を更に愛しく思い暫く甘い時間に浸るのだった。
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作者名:iceblast5 | 作成日時:2018年8月12日 21時