監督生さん、可哀想ね(笑)4 ページ26
するとスマホが鳴った。早速、あの女からだと思って、ご機嫌でスマホを取る。
監督生)
ちょっと!遅いじゃない!
クルーウェル)
遅くて悪かったな。
監督生)
!!!!く、クルーウェル先生??
クルーウェル)
お前の事だ。そんな事だろうと思っていた。
監督生)
え〜っ??何の事ですか?ユキ先輩が先生に何か?
クルーウェル)
仔犬は何も言っては来てないぞ?何故仔犬から何か言われたと思うんだ?
監督生)
あっ、いえ……別に。
クルーウェル)
さっき鏡の間で出会った時の抜き打ちテストの件だが……昨日の授業をちゃんと聞いてノートに書いていれば分かる筈だ。
監督生)
昨日の授業ですね??分かりました♡寝る前に、ちゃんと復習しておきまぁす♪
クルーウェル)
なら、お前は満点取れるな。期待しているぞ。
クルーウェル先生が電話を切ってしまってからワタシは焦った。何故なら未だに授業に全然着いていけてないからだ。これまではエースやデュースにノート見せて貰って追い付いてるフリしてきた。……しくじったわ……調子こいて夜遅くに帰ってきたのが悪かったわ。
ん〜〜どうしよう……アイツとは学年が違うから変わって貰うわけには行かない。チッ……使えないわね!!どうしよう……もうすぐ日付変わってしまうし……抜き打ちテストで赤点取ればワタシから皆が離れちゃうじゃない!!!!ワタシは可愛くて頭が良くて優しいって洗脳してるのに。仕方がないわ…とにかく、ノートを見ておきましょ。
ー翌朝ー
〜サバナクロー寮〜
ユキ)
朝ごはん、早く食べてくださいね?
寮生達が、こぞって嵐の様に食べていくと片付けてからレオナ先輩の部屋に戻り
ユキ)
レオナ先輩!先に行きますね?
レオナ)
忙しいやつだな。
ユキ)
今日はサイエンス部の薬草摘みがあるんです。
レオナ)
なら、植物園だな。一緒に行く。待ってろ。
ユキ)
すみません、レオナ先輩。
レオナ)
黙って守られとけ。サバナクロー寮はユキの味方だからな。
ユキ)
助かります……いつの間にか目の敵にされてまして……
レオナ)
お前とアイツは、そもそも作りが違うって事に他が気付いてねぇだけだ。お前は有能な特待生、アイツは魔法もない凡人。それを自分に魔法があると信じて疑わないバカとは寧ろ離れて正解だ。図書館で何を調べたか知らねぇが、その方法で他の奴等を洗脳してるだけだ。
ユキ)
レオナ先輩…いつの間に其処まで見抜いたんですか?
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作者名:iceblast5 | 作成日時:2018年8月12日 21時