【WT】A級4バカが一角、頑張る。 (ページ9)

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8.JK、近界で迷子ページ9

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『…………迷子った……！！』

＊─────＊

＿数十分前＿

『着いたー！！』

「だからうるせえって」

「おー、元気だな」

暇すぎて冬島さんが吐くか吐かないか当真くんと賭け始めてた頃、やっと遠征艇が着陸した。ちなみに賭けは吐かない方に賭けた当真くんが勝った。くそう。

「未開の地だ。気を抜くなよ」

『分かってますっ、て……！？』

「どうした？」

『全員シールド！！！』

風間さんから注意を受け、軽い返事をした直後に感じた気配。私が急に静かになったからか当真くんと太刀川さんが顔を覗き込んでくる。そんなのもお構いなしに叫べば、職業病とも言えるだろう条件反射で全員シールドを出す。直後、炸裂弾(メテオラ)の様な衝撃と爆風が私達を襲う。

いち早く察知していた私は太刀川さん達より数歩前に出ていたからか、衝撃波をモロに受けて彼方へ吹っ飛ぶ。

＊────＊

『＿＿で、気付いたら迷子と』

まずい。非常にまずい。こっち(・・・)の世界で迷子になりました、なんてシャレにならない。

何より一番まずいのは"遠征艇から離れすぎている"こと。確か、緊急脱出して簡易ベッドに辿り着くには遠征艇の近くじゃないとダメだったはずだ。半径……100mはいってなかったと思う。この場は絶対5キロは離れてる。

つまり、トリオン供給機関が破損して生身に戻ってもその場に居続ける……十中八九殺される。

ちなみに私は空間把握能力が優れている。多分当真くんとばっかコンビネーション取ってた成れの果てだ。当真くんが私の援護をすることが主だけど、たまに打ち合わせなしに私を挟んで射線上にいる相手に向かって弾撃ってくるから。避けなきゃ私に当たる。冬島隊はあくまで私と当真くんのダブルエースだしね。

迅さんにも鬼怒田さんにも否定されているが、私はこれが私の副作用なんじゃないかと思ってる。……じゃなくて！！

『ど～しよ……』

ごめん米屋、私死ぬかも。

＊────＊

─"自称"SIDE EFFECT─

強化空間把握

･あくまで自称なので本物の副作用ではない。迅と鬼怒田には真っ向から否定され続けている。ただ常人離れしているのも事実
･後付けじゃないです(必死。)前から考えててやっぱいいやとか思ったけど捨てきれなかったんです……！