5.覚悟しとけよマジで ページ6
そんなこんなで10本勝負が終わった。いつもより影浦先輩の攻撃が激しかった様な気がするが、私は決して心当たりなんてない。いいか？私は心当たりなんてない。おーけー？
「何に問い掛けてるんだ？」
『画面の前の皆』
「は？」
上から鋼さん、私、影浦先輩。何言ってんだコイツみたいな顔して見つめないで、照れちゃう()
とか言ってぼけてたら首が絞まった。多分襟掴まれて引きずられてるんだと思う。いや冷静に分析してる場合じゃなくて、
『何の用？三輪』
「城戸指令が呼んでいる。お前、分かっていてランク戦してただろう」
『い、いや〜何の話だかサッパリ』
「緑川に直談判するよう仕向けたのはお前だな？」
『そうだ聞いてよ三輪！わた「聞かん」よく友達減らないね、お前』
未だに友達でい続けてやってる私に感謝しろよ。ついでに米屋。と思いながら三輪を少しだけ睨む。そして助けて頂こうと鋼さんと影浦先輩を見やれば、二人はブースに入っていくところだった。荒船さんは手振ってる。指折りてぇ
『待って影浦先輩と荒船さんはともかく鋼さんも私を見捨てるの！？』
「三輪、そいつ俺が城戸指令が呼んでるっつったらブース駆け込んでいったぞ」
「俺とランク戦やってるとき楽しそうだったな」
「情報提供感謝します」
『本人の目の前で本人を売るなよ』
抵抗虚しくボーダー本部を引きずり回された。同級生の醜態晒して楽しいかサディストが。
そうして連れて来られたのは勿論司令室。中に入れば(入らされた)とんでもなくおっかねぇ顔してる(いつもの顔)城戸指令が真正面に構えていた。
いつの間にやら三輪は退室していた。次会ったらブースぶち込んで八つ裂きにしてやるからな覚悟しとけよ。(八つ当たり)
「緑川に直談判するように言ったのはお前か？」
『三輪と同じこと言うじゃん……。言ったっちゃ言いましたけど、まさか本当にやるとは……』
「君も緑川の行動力は知っているだろう。次からは気をつけてくれ」
『はーい』
城戸指令に問い詰められて苦し紛れに言い訳……じゃないな、全部事実だこれ。事実を言うと忍田さんが注意程度で留める雰囲気を出してくれた。だから忍田さんは好きなんだよ。
これといって違反行為もしてない為、もう帰ることを許された。上層部の口から直接私に注意喚起をするために呼んだらしい。
とりあえずごめん、緑川。
＊───＊
よっぽどのことがない限り勝敗は明記しません。
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作者名：白黒 | 作成日時：2023年11月24日 21時
