【WT】A級4バカが一角、頑張る。 (ページ5)

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4.不慮の事故なんですページ5

「よぉA。オメーもやるか？」

『い、いや……遠慮しときます……』

嫌な予感的中。

いつもならYESと即答するところだが、今は緑川の件で気が気じゃない。ランク戦やってる途中に城戸指令に呼び出されてランク戦やってて遅くなりました、なんて言ったらどうなることか。

「あﾞ？」

『やります！』

とか思ってたが首ちょんぱされそうだったからか、口が勝手にYESを出した。これが生存本能か。

影浦先輩は自慢(？)のギザ歯を覗かせながら満足そうに笑って、私の頭をポンポンしてブースに入っていく。飴と鞭の使い分け上手すぎる……。

『あの人何でモテないんですか？』

「普通はあれでもランク戦が始まると首ちょんぱしてくるだろ？そういうことだ」

『そういうことか。……で、何しれっと会話に入ってきてるんですか荒船さん』

「城戸指令が呼んでたぞ」

荒船さんの言葉を聞いた途端私は猛ダッシュでブースへ駆け込んだ。さっき何されるか分からないとか言ってたのにね。これが防衛本能か。

そうしと私と影浦先輩のポイント奪い合い合戦が始まった。鋼さんには荒船さんと待ってもらってる。ごめんなさい、先約だったのに。

「そーいやお前、当真んこと呼び捨てしたんだってな」

『やめてください不慮の事故です！！』

「んでタメ口のくせして呼び捨ては嫌がんだよ」

『……何となく？』

言われてみれば何でだろ。

分かんないけどもう癖だ癖！それで片付けよ！

と、決意したとこで視界が反転した。そしてそのまま緊急脱出(ベイルアウト)。

『……あー！！セッコッー！！話振って首ちょんぱとかセコイ影浦先輩！！！』

簡易ベッドに投げ出され、しばらくして状況を理解する。この人は私に話を振って、その私が考え込んでる隙に首ちょんぱしやがったのだ。いや隙を見せた私も悪いけど！！ていうか戦闘中に考え事した私が全面的に悪いけど！！！セコイ！！(理不尽)

ということをブースに設置されてる通信機を通して影浦先輩に訴える。

「分かったからさっさとステージ来い」

『セコイっすよ影浦先輩！セコ浦！！』

「上等だ。串刺しにしてやる」

『あっ』

終わった。

＊───＊

作者の小言

･シリアスじゃないのにページの題名でシリアスっぽくなる(定期)
･なので題名変えました。勝手にすいません……。