【WT】A級4バカが一角、頑張る。 (ページ3)

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2.最近多いよね？ページ3

「ここにいたか、A」

『お、風間さん。こんちわーす！』

ある日、本部の自販機で勝ったジュースを嗜んでいると風間さんに声をかけられた。噂をすればってやつかな。言い方からして私を探していたらしい。

「城戸指令がお呼びだ」

『え、報告書罰ゲームで出水に書かせたのバレてる！？いやブースの壁壊したこと？それか…』

「お前そんなことしてたのか」

『あれ』

どうやら墓穴を掘ったみたいだ。無表情の中に呆れを含ませた風間さんは「その事については後だ。ついてこい」と言って踵を返す。

はて？私のやらかし集の説教より優先されるものとは？

＊─────＊

『あ～はいはいそーゆーことねさようなら』

「人の顔見た瞬間逃げるなよ、A」

司令室に入ってそこにいたメンツを見た直後、華麗なターン。したところを出水に足をかけられコケる。太刀川さんの腕が私の腹をホールドしたことによって顔面が床とこんにちわするのは防がれた。

なんともカオスな2秒間であった。

『じゃねーよ！何すんだ出水！！』

「お前が逃げようとするからだろ」

そんな会話をする私達(てか私)に冷たい視線を突き刺してくる風間隊。ずっとニヤニヤしてる当真くん。苦笑いの冬島さん。私の首根っこを掴んで半笑いの太刀川さん。何で半笑いなの、怖いこの人。

……はい、皆さんお察しの通りA級トップチームですね。トップスリー。旅に出るには丁度良い人数ですね。

「よく集まってくれた。ボーダー最精鋭部隊よ」

徐に喋り出す城戸指令。次に発せられる言葉が私の予想してるものと違うことを祈って耳を澄ませる。

「今日お前達に集まってもらったのは他でもない。……遠征についてだ」

だよね～～～！！！このメンツといえば遠征ですよね知ってた！！！モロ予想通りだったわ！！

当真くんと目を合わせて溜め息をつく。

『(最近遠征多くね？)』

「(鬼怒田さんが頑張ってんだろ)」

言うほど回数は多くないが、昔に比べたら多くなった方だ。

今回はどれだけ長くなるかな～なんて呑気なことを考えてる内に城戸指令の話は終わった。あとは鬼怒田さんからのありがた～い遠征艇での諸注意(おはなし)と、忍田さんからの激励の言葉をもらってお開きとなった。

遠征は1週間後だそうだ。