悪魔学校の蒼い牙 (ページ6)

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「大体アンタ何者なんだ！？」

「………そちらの事情は分かりました。私のせいで迷惑していると…それは申し訳ない」

「…！ならもう辻斬りのようなアホな行為はやめるんだな？」

「え、やめませんけど」

「は？」

『番長サイコー』

「あ？」

番長が辻斬りをやめると思ったカルエゴは少し安堵したような声を出した

だがそんな希望も番長の一言によって打ち砕かれた
それについ本音が出てしまったアスタロトはまたもやカルエゴに締め上げられた

「オイッ！！どういうつもりだ！！？」

『ねえカルエゴ君うるさい。さっきも思ったけどうるさい』

ヘッドロックをされている状態なので、カルエゴはアスタロトの耳元で叫んでいることになる
先程の件も相まってうるさいと言うが本人は全くもって気にする素振りを見せない

「どうもこうも、私の行動は私に選択権があるわけで…お前らが迷惑していようが別に構わんというか。あとその少女をこちらに寄こしなさい」

「きっさま…っふざけているのか…っ！？Aは渡さん！！」

『いやカルエゴ君のじゃないよ。っていうか２人ともやり取りの中に私の話織り交ぜるなよ』

「そもそも間違えられたくないなら髪型でも服装でも変えれば済むでしょうに。少女がお前を嫌がっているでしょう」

『こいつら全然人の話聞かねーよ助けてシチロウ』

「ムリ」

『たった二文字で見限られた！！』

この２人に何を言っても無駄だと早々に理解したアスタロトはバラムに助けを求めるが、秒で見捨てられた

アンタが変えろだのイヤだの言い合っていたが、痺れを切らしたカルエゴがケルベロスを出した

「カルエゴくんっ、落ち着きなよ…っ」

「キレイですね」

『ケルベロスなのに頭一つなんだよね…本物のケルベロスを見れる日はくるのかな』

「二人は落ち着きすぎです…！！」

バラムが不憫な役回りに徹している中、カルエゴが番長に問い掛ける

「最終通告だ。番長をやめる気は」

「ない。…力ずくで止めたいならどうぞ。こちらとしても私の正体をペラペラ喋られるのも困りますし。口止めはするつもりでしたけど」

準備運動をしながら臨戦態勢を整える番長

正に一触即発だ

「ならば十発殴るしかないな…」

「ちょっ」

『カルエゴが勝つに魔ーメン』

「おや、私に賭けてくれないんですか？」

『私程じゃないですけど、カルエゴ君も強いので。それに…』