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夢と現実 ページ4

それから…もう1ヶ月ぐらい経ったかな?

ここ、Z市は異常に怪人発生率が高く、サイタマさんがワンパンして私がその死体を固有魔法(土魔法)使って埋める作業を繰り返していた

つまるところ固有魔法の無駄使いだ


趣味とは言えヒーローをやっているらしいサイタマさんは、今日はA市で暴れてるワクチンマンとやらをワンパンしていた

サイタマさんが赴く限り私の出番は絶対こないと言い切れるので毎回ほうきに乗って上空から見物し、死体処理を行い家に帰る


その三日後ぐらいにはD市に現れた兄貴を肩に乗せた弟らしき巨大生物をぶっ飛ばし…そのぶっ飛ばした巨大生物がB市に落ちそうになり、危うくB市を壊滅させるところだった

私が寸前で巨大生物の下に土滑り込ませたからよかったけど
…あのレベルの巨体と質量を支える土を一瞬で用意した私を誰か褒めてほしい



今日は…




「さあ、やろうか!!」




起きた瞬間着替えて地中から出て来た怪人にめっちゃ生き生きと立ち向かおうとしている

当の怪人は初っ端親玉を潰されたからか地中に帰っていった




『なんで今日はそんなに生き生きしてるんですか』

「いや…夢ではめっちゃ強かったんだけど…なんか違うな…」

『そりゃ夢と現実だしね』




私がそう言うとサイタマさんは泣き崩れた

泣いてないんだろうけど



そして数日後、部屋で寝ているとベランダからバシバシ音が聞こえた




『どうしました?』

「あ、A。蚊だ。潰してくれ」




どうやら蚊と格闘していたらしい

いつでも極力肌身離さぬようにしている杖を構え、土で蚊をはたき落とそうてした
…躱されたんだけど


これただの蚊じゃないな…


まぁそんなのは関係なく、蚊の周りに土を集めて凝縮していき…最終的には散った

その時ついていたテレビニュースが目に入った




「サンキューな」

『サイタマさん、ニュース見た方がいいかも』

「…これがどうかしたのか?」




簡単に言えば蚊の大量発生の話で、ニュースを見に来たサイタマさんは不思議そうにしていたが、私の魔法を一度避けたとなると単なる蚊ではない




《番組の途中ですが臨時ニュースをお伝えします。Z市に大量の蚊の群れが向かっています!!住民は絶対に外に出ないようにしてください。災害レベル鬼》




ほら、やっぱり怪人だ


なんでも蚊の群れに接触した家畜がミイラ化したらしい




「Z市ってここじゃん」

『窓閉めてきた』

「ナイス」

心配なのは服→←チートなアホ



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作者名:白黒 | 作成日時:2023年7月26日 14時

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