上からマドル、下にハゲ ページ2
『さて…どこだここは』
初めての人は初めまして
A・マドルです
普通にイーストンの廊下歩いてたらいきなり下に落ちる感覚があって、気づいたら生活感丸出しの部屋にいたA・マドルです
もとの作品完結してないのにクロスオーバーなんてつくんなよって話だよな
「どうでもいいけど、どいてくんね?」
『あ、ごめん』
なんて思ってたら、下から声がしたのでどけた
多分ここの家主なんだろうと思って声の主を見ると…
『…ハゲてる』
「うるせえ!!いきなり人の部屋に来といて失礼だなてめー!!」
そいつはハゲていた
ご老人とかそういうのじゃない
見た目20代前後半の男が、だ
「つーかお前どこから来たんだ?」
天井に穴空いてねーし…と心底不思議そうにするハゲ
『そんなの私が聞きたいよ』
まぁずっといても迷惑だろうし、早く学校に帰らないと授業に遅れるから『なんかよく分かんないけど…お邪魔しました』と言ってベランダから飛び降りた
そこら辺にあったホウキを呼んで跨がり、イーストン校を探す
「なんだったんだ、あいつ」
──
『…ない!』
数時間上空から探し続けたが、一向にイーストン校が見つかる気配はない
それどころか丸っきり知らない場所だ
見覚えのなさすぎる高層ビルに、時たま聞こえる「怪人」と「ヒーロー」という聞いたことのないワード…
いやヒーローはあるけど
どうも比喩で言ってる感じがしない
そういう役職があるとか…?
そう思いつつ彷徨っていると、とうとう日が暮れてきた
…仕方ない
『戻るか』
──
戻ってきてインターホンを押すと例のハゲが出て来た
「げ、昼間の」
『泊めてください』
言った瞬間ドアを閉めようとするハゲ…さん
即座にドアの隙間に手を滑り込ませる
『ちょ、待ってマジで野宿はいやだ』
「ふざけんなお前何歳だ!俺が捕まる!」
…とりあえず、なんとか説得して家に入れてもらった
ココア出してくれる辺り人が良いんだろう
『てことで泊めてください』
「まずお前何歳だ」
『16』
「ココア飲んだらすぐ帰れ!マジで捕まる!」
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作者名:白黒 | 作成日時:2023年7月26日 14時