〃 ページ5
「は?おまえ、有田が誰かわかんねーのに話混ざってたのか?」
『いやほら、ノリって大事じゃん』
「だからって…………はぁー」
「流石だわA先生……」
と、皆口々に私を罵倒してるのか褒めてるのか分からない言葉を言ってくる
図書室の管理してるまでは分かったけど、それ以外の情報が皆無だからなぁ
上杉にはため息つかれ、黒木にすら呆れられた
そこまで??
「あー……まあ、ちょっと俺らとは違う特殊な脳ミソをお持ちのA先生はほっといて……アーヤの機嫌がなおったところで、若武教授、事件を説明してくれ」
『ねえそれ遠回しにディスってない?』
「Aうるさい。話は依頼人の口から直接聞いたほうがいいだろ。図書室に行こうぜ」
『ねぇちょっと。おい、オイコラ!』
*
「本のページが消えてしまったのよ」
人の話を聞かない集団御一行は図書室につき、有田だろう奴の話に耳を傾ける
かくいう私は有田の話は右から左に聞き流し、さっきからずっとキョロキョロしていた
秀明の図書室なんて初めて来た……意外と狭ぇな。受験対策とかのやつしかないし。うぇ〜
『いてっ』
「あんまキョロキョロすんな。ガキか」
『てんめ〜……』
と思ってると上杉に頭を叩かれた
脳細胞死ぬんだけど。私がバカな理由ってコイツだと思うんだよね絶対
そんな私達のやりとりが聞こえてるのか否か、有田は受験雑誌を出してなくなったページを見せた
51ページと52ページ、73ページに74ページ、99ページに100ページ……計6ページ
昨日なくなったらしい
「ちょっと見せてください。……小塚調査員」
『うわっ』
「なんだ」
『なんだって……いーや、進めてどーぞ』
気取りながら若武が有田から本を受け取った。そこまでならまだ許容できた。でも「調査員」はムリ
けど相手は若武なので私は口を閉じた
こいつには何言ってもムダ
小塚の見解によると、この6ページは切り取られたらしい
「見てよ」と言われたので小塚が持っている例の雑誌を覗き込むと、確かにページの切れ端が残っている
「でも、そんなこと、できないはずよ」
ここで有田が噛みつく
曰く、図書室は見渡せば誰が何をしているか分かる程狭くて閲覧室もない。有田がカウンターにいるから昼間に切り取ることは不可能。夜もカギをかけると
へ〜
とりあえず私、切り取られたページとか興味ないし帰っていい?
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白黒(プロフ) - 宙さん» サバサバしてたりドロドロしてたり忙しい彼女です……。頑張ります!! (5月3日 17時) (レス) id: a08a6f0323 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - みぃあさん» ありがとうございます!!頑張ります! (5月3日 17時) (レス) id: a08a6f0323 (このIDを非表示/違反報告)
宙 - アーヤとは違うサバサバ感、大好き!これからも頑張ってください!! (5月1日 19時) (レス) @page4 id: 915342083d (このIDを非表示/違反報告)
みぃあ(プロフ) - 流石すぎます!!面白いです〜!!無理しない程度に頑張ってください! (4月19日 23時) (レス) @page6 id: 2f881ad2dc (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - ありがとうございます!!求めていたものをつくれてよかったです!!是非追って下さい!!(?) 頑張ります!! (4月19日 19時) (レス) id: a08a6f0323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白黒 | 作成日時:2023年7月2日 14時