雑用 ページ6
青い監獄に来て、入寮テストとやらを突破した人数は275人
お分かりだろうか
つまり私は275人分の服を運び、洗濯機にブチ込み、スポドリを作り、運ぶのだ
この事実を入寮テストが終わった後に絵心さんからかるーく言われた
その時私は思った
何故一人???
あんなに人いたんだからもっと合格者出せや
ということを絵心さんに伝えれば返ってきた答えはさっさと仕事しろ
この日から私は絵心に“さん”はいらないと確信した
そしてこの青い監獄、なんと五つの棟があるのだ
その棟同士を繋ぐ道はない
つまり棟を移動する度外靴に履き替えなければならない
……メンドクセェ〜〜〜
正直に言えばそう思ったが駄々こねたとこで絵心が家に帰してくれる訳なんてないし、何より金が発生してるので仕方なく空中から見て“12時”のとこから時計回りに雑用していくことにした
ちなみに今は入寮テスト終わった辺りね
─_─_
「チーッス。入寮テストお疲れさまでーす。はいスポドリ」
女がいたことによっぽど驚いたんだろう
皆目と口開けっぱ。おもろ
…声かけても誰一人として反応してくれないのは流石に困るかな
あ、何かいんじゃん。正常そーなヤツ
他の奴ら汗びっしょりなのに汗一つかいてねーぞあの下まつげ
強ぇ
「これ皆に渡しといてくんない?」
「あ?自分でやれ」
「見てわからんかね。全員メデューサもびっくりの石化っぷりよ」
「そこら辺に置いとけ」
「……天才」
小学生でも思い付くような策を思い付かなかった私は下まつげに若干憐れみを含んだ目で見下ろされた
何だコイツって言いたいんだよね。目が全て物語ってんぞ
てか身長高ぇんだよ
龍聖ぐらい?
─_─_
それを暫く続け、何個目のチームか分かんないチームにスポドリを配りに行った
ドアを開けた瞬間目に飛び込んできたのは触角
「…やっぱいたー!!!!」
「あ?…Aじゃん。何でいんの?」
龍聖にそう聞かれたのでこれまでの経緯を話すと最初に来たのは大爆笑
爆笑って何人かが笑ってるからなんちゃらかんちゃらって言うけどマジで数人分笑ってる
「そーか、お前いんのか〜」
あ、この先の言葉分かるぞ
「「大爆発の予感♪」…だろ?」
「…やっぱお前サイコーだわ!」
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白黒(プロフ) - 光栄です…!!更新頑張ります!! (2023年1月4日 16時) (レス) id: a08a6f0323 (このIDを非表示/違反報告)
ZERO(プロフ) - 最っ高です……続き待ってます🙏 (2022年12月31日 0時) (レス) @page7 id: 9cf90e2809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白黒 | 作成日時:2022年11月21日 22時