龍の如く。

内容 ページ3

「やーやーこんにちは未来の雑用共よ」





初っ端から何言ってんだコイツは



私が惹かれたポスターの内容……最低時給1900円！高校生でこれはお得過ぎる！

…嘘です。いや嘘じゃないけど


それに釣られて“青い監獄のマネージャー”のバイトに来た
締め切り日今日だったからめっちゃ慌てた

そしたらステージにヒョロガリメガネが出て来てさっきの言葉を言い放った


アイツ今“雑用”っつったよな？？
“マネージャー”じゃなく“雑用”つったよな？？？



何かに夢を馳せていたのか雑用と聞いた瞬間周りからヤジが行き交う

言葉じゃく行動で示せ行動で
あのヒョロガリメガネぶん殴れ



ちなみにマネージャーとはいえ時給に釣られたのか、男女の比率は半々ぐらいだ





「黙れ(シャラップ)。お前らには今から体力テストをしてもらう。学校でやってるような普通のやつだ。その点数が一番高かったやつがマネージャーです。以上。始め」





このセリフにさっき以上のヤジが飛んだが、メガネが奥に引っ込んだので皆渋々といった感じで体力テストをやり始めた



記録測定、点数の叩き出し、集計等、全部巨乳のお姉さんが一人でやってた

うわ大変そ
あの人MVPだな






─＿─＿






「えーとー、神谷A？お前合格な。他の奴らは帰れ(ファック･オフ)」





体力テストが終わって数分後、ステージに戻ってきたメガネが唐突にそんなことを告げた


勿論他の奴らはヤジを飛ばす。お前らヤジ飛ばす以外行動パターンないんか





「俺は最初に言ったはずだぞ。“体力テストの点数が一番高かったやつがマネージャーだ”と。神谷が一番点数が高かった。それだけだ」





メガネに見事な程に論破され、言い返す言葉がなくなったのかぜんっぜん納得してない顔をして殆どの奴らが出て行った



…いや何で数名残ってんだよ





「可笑しいだろ…！俺が体力テストで負けるとか！」

「お前らのうち誰か一人を俺が贔屓する必要がどこにある。お前は正真正銘負けたんだよ。わかったらさっさと帰れ(ファック･オフ)。俺は他にやることがある」





メガネに二度目の論破をされ、今度こそ全員出て行った





「お前が神谷Aか」


「おーっす」


「え！？女の子！？」





メガネに確認を取られ、そうだということを伝えると急に巨乳さんが叫んだ


え何事？？

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