龍の如く。

日本フットボール連合 ページ2

「そーいやなんかこんなの来てた」


「あ？」





朝起きて飯食って学校行くための通学路を歩いてると、龍聖が思い出したとでも言うように鞄からそれはもうグチャグチャな紙を取り出して私に渡してきた





「日本フットボール連合から？何やらかしたんだお前」


「上にある文字見ろよバーカ」





一応コイツよりは中間期末共に順位が上の私をバカ呼ばわりしてきやがったからスネ蹴って言われた通り一番上にある文字を見る





「強化指定選手？なんじゃそりゃ」


「知らね」


「行くの？」


「当たり前だろ♪」


「へー頑張れ」





私がそーゆーと龍聖は訳が分からないみたいな顔をする

え何コイツもしかして上の文だけ読んで私に渡してきたの？
バーカとか言ってたクセに？





「同伴不可って書いてあんだろ」


「…ホントだ。ま、別にいーだろ！行こーぜー」


「行ってこいっつの。わたしゃ行かねーぞ」


「えー……じゃあさっさと終わらして帰ってくるわ」


「おー行ってら」





ちなみに龍聖は私と喋る時だけ下ネタを言わない(最近は言うようになってきた)からか、私と喋ってる時だけは割と普通の口悪男子に見えるらしい(友達談)

コイツが“普通”はちょっと無理があると思う







─＿─＿







次の日、龍聖が行方不明です



家に行ってもいねーってゆーし、勿論私んとこにも来てない
学区内周辺を捜しても喧嘩の跡がない

今までにないパターンだ


しかも龍聖のお父さん(龍人さん)たちによると龍聖が今日出て行った代わりに日本フットボール連合から知らせがあったらしい

“日本フットボール連合”…昨日見たな

何おっぱじめる気だ？




とか思いながら龍聖を捜し出すことを諦めて街を歩いてるとあるポスターが目に入った

おっかしーなー。普段ポスターなんてぜってぇ目に入んねーのに







その時、私はそのポスターの“内容”に惹かれたのかもしれない

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