鬼邪高校 ページ4
それから何かダンプカー的なヤツ(違うけど)に乗せられて、SWORDの真ん中ら辺まで送ってもらった
さっきのタケシさんの目がマジすぎて…
タケシ「本当にここで大丈夫か？」
『大丈夫っす。ありがとうございました』
タケシ「いや、礼をするならこっちの方だ。エリを助けてくれてありがとう」
『いや〜、あのままでも私の寝覚めがわるくなるだけだったんで…ただの自己満足です』
タケシ「それでもだ。…また無名街に来てくれないか？今度はスモーキーに会わせたい」
『うす！…ホントにありがとうございました』
タケシ「あぁ」
片手を挙げてたから、『帰るのかな〜』って思ってたけどタケシさんは一向に動かない
え、何で？
数分経っても同じ状態だったので、私は仕方なく一礼してから家に入った
見送りたかったんだけどなぁ…
家に入って数秒後、エンジンを吹かす音が聞こえた
あー、私が家に入るの待ってたのね…
とか考えてたが、階段を登ろうとした瞬間に親と思われる人物が冗談抜きでイノシシ並のスピードで突進してきたので中断された
脇腹…
その後しっかり怒られました
そしてピーさんが外人さんなのか聞くの忘れました。日本語ペラペラだったけど
そしてそして、私は名乗ってすらいませんでした
──
翌朝、学校行こうとしたところで私はとんでもないことに気付いた
『………スクバ回収し忘れたァァァァァ！！！！』
そう、昨日ぶん投げたスクバを回収し忘れたのである
今日同じとこに行けばあるかな…
まあ悩んでてもしょうがないので
僅か過ぎる希望を胸に抱いて、家を出て昨日と同じ所に向かった
──
昨日の事件現場(仮)に行くと、丁度私がスクバを落とした辺りにプチ人集りが出来ていた
え何怖い
『失礼しまーす。通してくださーい』
とか言いながらも華麗に人を避けていくスタイル
私回避能力神ってるから
そこには何もないように見えたが、目を凝らしてみると紙があった
『…「スクバが欲しけりゃ鬼邪高に来い」…？
むらやま…りょーき？』
紙には上手いのか下手なのか分からない字でそう書かれていた
…いや、え、……新しいの買えば良いだけじゃね？
盗まれたんだろうけど、…新しいの買えばよくね？
鬼邪高校ってSWORDの一角だろ？
誰がんなとこ行くかよ
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作者名：白黒 | 作成日時：2022年9月21日 21時
