アバンチューる。 ページ1
私の目の前で、洗濯物がぐーるぐる回る。
それをジィッと見ていたら、ヨダレが垂れそうになって慌てて飲み込んだ。けど止まらない、このニヤケ。
……だって。しょうがなくなくない？
ん？なくなくな……？？
まぁ、いいや。
指を折って否定の否定の肯定について考えようと思ったけれど面倒だからソッコーやめた。
ぐるぐる回る奴ら、前回お願いされて洗った時はショウサクライのおぱんつたちだけだったけども。
今朝は違うんですぅー。なんと！なんと……
ダメだ。ハレンチだわ。どうしよう。
「……ぐふっ」
この状態のワタシ、外だったら明らかに職質受けてると思うのよ、大いに自覚アリ。
だけど私にとってこの出来事は、大いなる一歩だと思う。
だって！だって……
奴のおぱんつと、私のおぱんつがランデブーだからー！！
嬉し恥ずかし2人で迎えるアハハン♡な朝を、もう二度も経験しちゃったんですもの。これくらい、いいよね？
……いいよ、ね？
「やべ。確認しとくべきだった？これ」
思わず独り言も出ちゃうわ。
だって。マイダーリンったら、突然潔癖出してきたり？よくわっかんないこだわりを持っていたり？するんだった。まだイメージ先行ですけどね。
『一緒に洗うとか何考えてんだ！』なんつって、思春期の小娘みたいにプンスカ怒るタイプだったらどうしよう……うわーめんどくさー♡
あれこれ考えたって、もう遅いんだけど。
なんならおぱんつ以外にも私のアハンなヤツがアバンチュールしちゃってるし。
“一緒に回ってるんスけど、イイっスかね？”
だけど念のため、おぱんつの絵文字付きで確認を入れてみる私。後が怖いから。
そして……
“は？”
しばらくして届いたマイダーリンからのお返事は、ドエスな一文字だけだった。
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作者名：みつな
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月15日 0時
