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正門 side
あの日、俺らが出会ったのはいつだったか。
まだ桜が芽吹く前。
うすら雪の積もる大阪の街。
ソファで眠りについたあの子をリチャくんが起こして、
寝ぼけ眼がこちらへ向く。
ぴたりと目が合ったその時、俺の中で何かがうごめいた。
洗脳？記憶の改変？
ようわからんけど、
その時は何の違和感も感じなかったのに、
今になって思い出してみれば、
おかしな事ばかりやった気もする。
深神ほたる
…ホンマにそんな子、関西Jrに居ったっけな
正門｢っ、｣
って俺、何考えて、、
加藤｢懐かしい。Aの好きなコロンの香りだ。｣
正門｢えっ、あ、はい。そうですね、｣
加藤｢？…何か思い出したか。｣
正門｢いえ、まさか。｣
あぐらをかいて座った加藤くんは、
キャリーケースの中へ手を伸ばす。
愛おしそうに拾い上げたそれは、
舞台｢染､色｣の台本やった。
折り目のついた表紙が白くひび割れている。
加藤｢…苦しめちゃったよな、あいつのこと。｣
正門｢…？｣
加藤｢俺がむりやり誘わなきゃよかったんだ。そうしたらきっとあいつはそこまで苦しむことは無かったろうに、俺、真未役はあの子じゃなきゃダメだって。
つい思っちゃったんだよな。｣
一目惚れだった。
語尾にそう付け加えて、
彼は寂しそうにその本を胸に抱いた。
まるであの子自身を包み込むように…いや、
包み込んだことがあるかのように。
優しく、腕の中に閉じ込めた。
正門｢っ…｣
胸の奥がズクズクと痛む。
彼から目を逸らして、
俺はケースの中に視線を動かした。
キャリーケースに
手を突っ込んで奥の方から思い出を掘り起こす。
あの子の来ていた服。
"真未"の好きそうな真っ黒のものばかり。
｢A｣を型どったストラップ。
ピンク色のスワロフスキーのついたやつ。
これは誠也くんのくれたメンバーお揃い。
ジャスミンの香るヘアミスト。
大晴とお揃いのボールペン。
リチャくんのお団子…という名のアクリルたわし。
(…何に使う予定やったん？)
晶哉の折れたドラムスティック。(なんで？)
こじけんのイヤホン…？(なんでここに？)
正門｢…と、俺があげた使い捨てのホッカイロ。
あとは俺のピックが…6枚。｣
加藤｢うわ何この収集癖、リス？笑｣
俺がよく失くすギターのピックも、
拾って大事に取っておいてくれてたなんて
今日くらい泣いてもいいですか
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白うさぎ(プロフ) - 桜歩さん» 桜歩様*° コメント遅くなりすみません、最後までお読み頂きありがとうございました🙌楽しんでいただけたようで何よりです◎本作を読んだ方にオススメしたい加藤さん著書は、処女作｢ピンクとグレー｣と短編集｢傘をもたない蟻たちは｣です！ぜひぜひ✨ (4月12日 17時) (
レス) id: 7854479347 (このIDを非表示/違反報告)
桜歩(プロフ) - 一気読みしたのですがとても面白くてほたるが消えてしまってからぼろ泣きしてました😭 私は加藤君については全然知らなかったのですが、この作品を読んでかNEWSの中で一番好きになりました！！よければ加藤君の小説でおすすめ教えてほしいです😖のおすすめ (3月20日 23時) (レス) @page30 id: 51550fe168 (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ(プロフ) - かつみさん» コメント気付かずお返事遅くなりすみません💦ありがとうございます♥よくご存知で！紫耀くんのお家に廉くんと行くシーンがありました！覚えてらっしゃる方がいるとは恐縮です😖末規リクエスト承知しました🙆♀️ (8月24日 23時) (レス) id: 0221c59172 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - そういえば改定されてから廉くんの家？紫耀くんの家？に行くシーン無くなりました？勘違いだったらすみません (8月3日 6時) (レス) @page28 id: 7ed3874fad (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - 正門くん誠也くんと甘々な感じがいいです！ (2022年12月15日 12時) (レス) @page28 id: 7ed3874fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白うさぎ | 作成日時：2022年10月23日 15時
