bn3 ?? ページ13
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彼が姿を消してからは、驚きの連続やった。
まず俺らが行っていたコンサートには、
観客が1人もおらんかった。
コロナという病原菌が世界に蔓延し、
ライブ配信という形をとったのだという。
辺りを見回せば、
マスクをしている人ばかりで
飲みにも行けない。外出もできない。
そんな嘘みたいな世界が広がっていた。
Break Throughで掛け合うC&Lも、
1度もファンの子の声を聞けていないらしい。
心ここに在らずの俺に
メンバーが何度もそう説明をしてくれたが、
何よりも
ほたるがこの世に存在しないってことが
俺は信じられなかった。
prr…
"お掛けになった電話番号は…ピーっとなった後に…"
正門｢……もしもし。ほたる？｣
正門｢…もう2ヶ月経つよ。…はよう帰っておいで、｣
心細い夜は、
ほたるに電話を掛けるのが日課になった。
いつも涙が出る。
『もう、まぁくんったら。毎晩毎晩。
うちも暇じゃないんやで？
…で、どうしたの。話聞くよ』
そう言って笑う彼の声が聞こえる気がして、
いつまでも電話を切ることができなかった。
朝になると不思議と切れているから、
眠っている間にほたるが寄り添ってくれたんかな
って心が落ち着いたんやで。
マネ｢…正門。年始から様子おかしいぞ。大丈夫か、？｣
正門｢大丈夫です。なんともないです。｣
マネ｢…そうか。正門のことだから、
仕事はしっかりしてくれるだろうけど。。心配やで。
あ、そろそろ加藤さん来るみたいやな。｣
正門｢はい。｣
コロナによって1年延期になった
舞台｢染､色｣の復活上演することになったらしい。
この舞台。俺にとっては2回目となる。
…ほたるの居ないこの舞台なんて、
｢染､色｣と言えるのやろか。
加藤｢正門。｣
正門｢加藤くん、よろしくお願いします。｣
加藤｢あぁ、よろしくな。
これ新しい台本。少し書き直したんだ。｣
正門｢ありがとうごさいます。｣
ほぼ初対面だという、
加藤くんから台本を受け取って、
その場でぱらりとページをめくる。
その瞬間、フラッシュバックするほたるの記憶。
『…ほぼ、変わってない、、』
今ならわかる、あのときのほたるの言葉。
俺は彼の声を思い出すみたいに繰り返した。
加藤｢え？｣
正門｢変わってないんです。あの時の台本と。｣
加藤｢正門。…お前、｣
正門｢？｣
加藤くんが苦しげに言葉を吐き出す。
加藤｢…覚えてんのか、アイツのこと｣
正門｢！｣
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白うさぎ(プロフ) - 桜歩さん» 桜歩様*° コメント遅くなりすみません、最後までお読み頂きありがとうございました🙌楽しんでいただけたようで何よりです◎本作を読んだ方にオススメしたい加藤さん著書は、処女作｢ピンクとグレー｣と短編集｢傘をもたない蟻たちは｣です！ぜひぜひ✨ (4月12日 17時) (
レス) id: 7854479347 (このIDを非表示/違反報告)
桜歩(プロフ) - 一気読みしたのですがとても面白くてほたるが消えてしまってからぼろ泣きしてました😭 私は加藤君については全然知らなかったのですが、この作品を読んでかNEWSの中で一番好きになりました！！よければ加藤君の小説でおすすめ教えてほしいです😖のおすすめ (3月20日 23時) (レス) @page30 id: 51550fe168 (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ(プロフ) - かつみさん» コメント気付かずお返事遅くなりすみません💦ありがとうございます♥よくご存知で！紫耀くんのお家に廉くんと行くシーンがありました！覚えてらっしゃる方がいるとは恐縮です😖末規リクエスト承知しました🙆♀️ (8月24日 23時) (レス) id: 0221c59172 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - そういえば改定されてから廉くんの家？紫耀くんの家？に行くシーン無くなりました？勘違いだったらすみません (8月3日 6時) (レス) @page28 id: 7ed3874fad (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - 正門くん誠也くんと甘々な感じがいいです！ (2022年12月15日 12時) (レス) @page28 id: 7ed3874fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白うさぎ | 作成日時：2022年10月23日 15時
