ネオン (ページ37)

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第34話ページ37

皿洗いを終え、マホトの部屋に戻る。

暇でスマホをいじっていると、戸の開く音が聞こえる。

A「あ、マホト撮影終わった？」

マホト「うん」

A「お母さんすごい叫んでたけど何したの？」

マホト「裸で風呂場に立ってた」

A「なにｗｗ」

マホト「妹でやってたんだけど、あまり反応よくなかったから母さんでやった」

A「あぁお母さん...」

パソコンを取り出すマホトを横目に、毛布に滑り込む。

A「うーーさむいーーー」

マホト「寒いなー」

片耳にイヤホンをさしながら編集しているマホトが言う。

A「ちょっとコンポタ買ってくるね」

マホト「はいよー」

財布をポッケにつっこみ、家を出る。

コンビニまでのちょっとの間、イヤホンで曲を聴きながら歩く。

コンビニに着き、コーンポタージュ二つとお酒、タバコを購入する。

家に帰り冷蔵庫に酒を入れて、部屋に戻る。

部屋に入るとまだマホトは編集していて、あとちょっとで終わりのよう。

マホトの隣にコーンポタージュを置いて、また布団にもぐる。

マホト「おぁ、ありがとう」

A「うん」

ずっと編集しているその背中を見つめる。

ぐっと背伸びをしたマホトの前のパソコンの画面には『エクスポート中...』の文字が。

どうやら編集が終わったよう。

マホトは横にあるコーンポタージュを手に取り、グビッと飲む。

A「お疲れ様」

マホト「おう」

A「じゃあ私帰るね」

マホト「えーもうちょっと居てよー」

A「洗濯物もあるし」

マホト「わかった」

A「じゃ」

その一言を残して私は家に帰った。

まぁ家隣だし。

3LDKで一人暮らしは結構広いけど、私の部屋とマホトの部屋も隣だから、壁を叩けば反応が返ってくる。

壁一枚、隔てられてるだけなんだから。