ネオン (ページ29)

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第26話　マホトside ページ29

ゆうこんから連絡がきた。

Aが熱出てるって。

そんなん連絡されても俺は会えない。

酔った勢いでしたことの重さが重すぎて俺はどうすればいいのかわからない。

する前に言ったことも、中にしてしまったことも。

そりゃ重いよな。

謝りたいのに謝る気になれずにいる。

でも、なぜサグワの家に？帰ったんじゃないのか?まさか相談でもしたのか?
じゃなきゃサグワやゆうこんからいきなり連絡が来たりなんかしないはず。

俺は軽く身支度を済ませ静かに家を出た。

急いで自転車を走らせる。

近くにあったコンビニにも寄り、あいつの好きそうなものを買ってまた走らせる。

夜中ということもあってか、あたりはしんとしていて誰も歩いてなかった。

サグワん家に着いたきサグワに連絡を入れる。

マホトついた
サグワ鍵開いてる
マホト分かった

言われた通りドアノブに手をやると簡単に開いた。

サグワ「親方来たんだ」

マホト「ああ」

ゆうこん「何買ったの?」

マホト「あいつの好きそうなもの」

ゆうこん「冷蔵庫入れとくね」

マホト「ありがと」

あいつは？と聞くとそこの閉まってる和室にいると答えるので、そこに入る。

少し苦しそうな顔していて、汗ばんでいるAを見つめる。

そして、Aの頬を流れる汗を服の袖で拭ってみる。

そっと顔を撫でてやるとちょっとだけ笑ってくれて、嬉しくなる。

その顔を見つめていると、「ちょっと来て」とサグワに声をかけられる。

リビングに行くとサグワとゆうこんがソファーに座っていて、俺も座るように促す。

サグワ「Aのことだけど」

マホト「...」

サグワ「仲直りしたいって」

マホト「でも...」

ゆうこん「さっき寝言で親方の事呼んでたよ。
　 Aの気持ちに答えてみたら？」

マホト「ちょっと考えてみるよ」

サグワ「まぁ頑張って」

マホト「ああ。
　てかごめん。トイレ借りてもいい？」

サグワ「廊下出てまっすぐ行ったところにあるよ」

マホト「借りるわ」

たまってた尿意を無くすためにトイレに行く。

少しトイレをくつろぎ、戻ろうとするとAの声がした。

ゆうこん「さっき親方の名前を寝言で言ってたけど親方の夢でも見た?」

A「...うん」