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ただ、仕事が定時で終わらなかっただけ。






本当は逃げ出したかったのに、



正門くんが来る前に帰ってしまいたかったのに…。








今日中にこれやっといて。頼む!
だなんて、言ってきた上司を恨んだ






今日は帰りたかったのに。








必死に仕事をして終わらせようとしたけど、







彼は現れてしまった







正門「Aちゃん、」









「あ……正門くん、」








正門「まだ仕事しとったん?」








「先輩に頼まれちゃって、」







正門「そっか、もう終わりそう?」









「や、えっと、もう少しかかるので……



帰ってください、申し訳ないので……




あっ!ちょっと!」











正門「かしてみ。これをこうすれば…



ほら。もっと簡単に出来る。」










「…すごっ」








正門「見直した?」









「…うん、すごいなって……」








正門「へへ。嬉しい。



てかもうすぐ終わるやろ?はよ終わらして行こ?



手伝う。」






「え!ねえ、ちょっと!マウス返して……」







正門「だって、このままじゃ
Aちゃんとご飯行けないでしょ?」








私の考えてしまってることが全て読まれているような気がした






正門「そんな嫌?俺の事」






「や!そういうことじゃないけど……」






正門「けど?」









「正門くんの考えてることがわかんない……」












言ってしまった








言ってしまったから、さすがに引いただろう、




もう呆れて帰ってくれるだろう








そう思ったのに……












正門「ええよ、俺のこと…全部分からせたる」












「え、?」











正門「ほら。終わったよ?これ印刷かけたけど、

末澤さんのデスクに置いとけばええん?」







「あ、うん、、ありがとう…」












正門「よし!ほな、行こか?」















やっぱりどうしても正門くんのことは理解が出来ない

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作者名:m | 作成日時:2021年1月16日 3時

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