【薄桜鬼】新選組の鬼姫３（沖田総司）

気まずい沈黙 ページ10

Aの部屋

丞くんが…ため息をついた。

脱いで総司が付けた赤い跡に気がつかないはずはなくて。

A「丞くん。誤解…//」

山崎「Aさんは病人ですよ？怪我もしています。」

A「してないから！別になんにも。言葉に出来なかったし。丞くんにはせっかく助言してもらったのに…。」

それどころか気持ちすら伝わってない。

山崎「Aさん。俺は沖田さんが羨ましくて仕方ないです。」

相手が総司って分かってるんだ…。

A「羨ましい？」

山崎「俺なら悲しませたりしません。」

ふわっと抱きしめられて驚く。

A「丞くん。」

山崎「手当をしなければ。」

はげましてくれてるのかな。

なんだかほっとする。

雪村「Aさん。…っ？」

千鶴が部屋に入ってきた。

丞くんはさっと離れたけど、見られたよね。

千鶴は驚いてる。

A「治療してもらってるだけだから。」

それより千鶴はなぜいきなり入ってくるのかしら。

山崎「ではあとは雪村さんにおまかせします。Aさん、お大事に。」

A「ありがとう。」

千鶴、赤い跡を見てるけど無反応。

雪村「包帯巻きますね。」

A「お願い。」

気まずい沈黙が続いた。

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