【薄桜鬼】新選組の鬼姫３（沖田総司）

長い報告 ページ14

屯所

土方さんに報告した。

総司は部屋に戻ってしまい私だけ。

A「千鶴になんと言えば。」

風間さんが私を妻にするの諦めてないなんてどう伝えれば。

土方「千鶴なら平気だろ。」

土方さんの言葉に思わず目を見開く。

A「なぜです？」

土方「千鶴は天霧を引かせるために叫んだだけだからな。」

A「え。」

風間さんのことが好きなわけじゃないんだ。

土方「好きな奴がいるらしい。」

A「ええっ。じゃあ私の為に…。」

好きなひとを諦めるつもりで。

土方さんが軽く眉間にしわをよせながら、私の頭をぽんぽんと叩く。

土方「んな顔すんな。」

A「すみません。」

鬼は…嘘を嫌う。

風間さんも天霧さんを引かせる為に千鶴の嘘にのっただけだったんだ。

沖田「Aちゃん。いつまで報告してるの？」

襖が開いて、総司が入ってきた。

A「だって報告が沢山ありすぎて。」

土方さんがふっと短く笑った。

土方「A、もういい。休め。」

A「…ありがとうございます。」

沖田「土方さん。Aちゃんは僕の物ですから手出さないでくださいね。」

土方「ださねーよ。いいから行け。」

土方さんが笑いをこらえてるのがわかる。

A「おやすみなさい。」

沖田「おやすみなさい。」

総司にぐいぐい腕をひかれて、廊下に出た。

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