【薄桜鬼】薩摩の女鬼（風間千景）

忍者を見つけた ページ4

夜の京

九寿兄さんも原田さんといた所をみていたらしい。

お説教された。

A「もううんざり。散策してくる。」

天霧「待ちなさい！もう夜です。」

A「嫌！」

京は治安が悪い。夜は人も少ない。

屋根の上に人がいる。

跳んで屋根に上がって、近づいて行く。

真っ黒な変わった服。もしかして…。

A「忍者！！本当にいたんですね。」

？「あなたは何処から…。」

鼻の下まで覆ってるから顔はわからないけど、かっこいい。

A「下からです。私はA。」

丞「丞と申します。」

名前教えてくれた。

A「丞さんは忍者？」

丞「そうです。」

あれ、ここって屯所っていうのかな、新選組の人が住んでるところ。

A「丞さんは新選組？」

丞さんの顔が変わる。

丞「申し訳ありませんが、拘束させていただきます。」

丞さんが懐から何かをいくつか投げた。

一つを手で取った。クナイだ。

A「クナイ！」

丞「手で…。」

A「きゃあっ。」

瓦に足を取られて、滑った。

まずい、屯所に落ちる！

丞さんが、手をつかんで私を引き寄せた。

勢いで二人倒れてしまった。

私をかばうように丞さんがしてくれた。

A「今、背中をうたれたのでは？」

一瞬苦痛に丞さんの顔が歪んだから。

丞「問題ありません。」

A「どうぞ拘束して下さい。」

かばってくれたし、今の音は下に聞こえたはずだから私を捕まえないと困るはず。

丞「いえ。お帰り下さい。夜道気をつけて。」

A「良いのですか？困りませんか？」

丞「はい。ここで会ったことは内密に、そして屋根へ上がるのは控えるようにして下さい。」

A「分かりました。さようなら。」

足をとられないようにして、隣の建物へ跳んだ。

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