８＿意識 ページ8
*
重「おはよ！」
「あ、お、おはよう…ございます…」
あれから重岡さんが輝いて見える
多分これはなにかの間違え、私の目は白黒なんだし。
『あ！Aさん！オレンジのやつ取ってー！』
「へぇ！？」
いきなり奥から声をかけられて
物を頼まれる
「え…あ…」
断れない。
重岡さんたち見てるし平然偽って取るしか…ないなぁ…
＿＿色つきで見えてたのは小学校上がる前
上がったらいきなり白黒になってた
「何色？」
「黒？白？」
それ以外の色は見えなかった
オレンジとか
青とか
赤とか
どれが何色なのか、全くわからないまま高校へ。
「…これかな、」
適当に取って渡しに行く
淳「それ、ちゃうよ」
ぐっと腕を引っ張られてさっきいた場所へ
重「あれ？オレンジちゃうやん」
ケラケラ笑う重岡さん。
私は意外と真剣に選んだんですよ…
淳「なんかおかしいで、どうしたん？」
「どうもしませんよ」
淳「色の話すると反応ないっていうか…ほんまはなにかあるんちゃう？」
ふと、昨日重岡さんに言われたことを思い出した
" 「んー…色の話すると反応薄いんよなぁ」 "
全く同じ言葉
同じ時に気づく２人はすごいと思ってしまう
「なにも、ありませんよ。大丈夫です」
淳「強がってへん？」
「私は普通の人です。…最近疲れただけで間違えたんですよ」
ニコッと笑って逸らそうとしたけど
重岡さんはいきなり私の腕を掴んで走り出す
「し、重岡さん！？」
重「もう言うまで離さんし」
少し走って、誰もこなさそうな場所に着く
重「話して」
どんっと壁ドンされて動けなくなる
…心拍数が上がって今にでも死にそう
「え…あ、し、重岡さん…」
重「話して、」
「と、とりあえず離れてください…」
重「嫌や。話して」
重岡さんの顔には笑顔が無くて
見たことないような真剣な顔
…こんな顔されたらぽろっと出てしまう
言いたくないこと、余計なことまで話してしまいそう
でもだめ、
" 幸せが崩れる " から。
ぎゅっと抱きついて「ごめんなさい」と囁いてその場から走って逃げた。
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◎＿まあさ - ルルモさん» ほんと、いつもありがとうございます(泣) (2017年11月27日 7時) (
レス) id: fd8d6fbcab (このIDを非表示/違反報告)
ルルモ - このお話も面白そう！どちらの小説も応援しますね！！ (2017年11月27日 6時) (レス) id: 4227b3104b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎＿まあさ | 作成日時：2017年11月26日 10時
