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雅紀「A〜〜〜っ！」
部活を終えた雅紀が教室まで迎えに来て
大声で私を呼ぶ
A「じゃあね？麻衣ちゃんっ！バイバイっ！！」
麻衣「Aちゃん、ちゃんとチョコ渡すんだよ？」
A「うんっ！！」
麻衣ちゃんに後押しされて
朝から重かった気持ちも消えて
カバンの奥にしまったチョコレートを、ぎゅっと抱きしめた
雅紀「帰ろ！？」
A「うんっ！！」
雅紀の隣に並んで、その手を繋ぐ
学校で手を繋ぐ……なんて
恥ずかしかったハジメテも、徐々に慣れ始めてきていて
なんでもないただの幼なじみから
ちょっとだけ、恋人同士っぽくなれたのかな……って
恥ずかしいけどこっそり思ったりして
そして
雅紀のカバンの横にぶら下がってる紙袋を見つけて
ちょっとだけヤキモチなんか妬いてみたりして
A「結構……チョコもらうんだ？」
雅紀「義理でしょ？義理チョコっ！！」
A「でも……あの子は義理じゃないよ？」
雅紀「あ〜〜〜見てたの？」
A「うん……なんか、言われた？」
雅紀「別に？コレ、食べてっ！って……だけ？」
A「……そう。」
ヘラヘラヘラって笑う雅紀だけど
麻衣ちゃんが言ってたように
雅紀がもらったチョコレートは
私が全部食べてあげる！
だって、あの子なんかより
私の方が雅紀を
ずっとずっと前から
何倍も何倍も好きなんだから
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作者名：四葉（よつば）
作成日時：2013年2月4日 22時
