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【09】 ページ9
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麻衣「あっ！翔くんが呼び出されてる……。」
教室の窓からはグラウンドの端に呼ばれる櫻井くんが丸見えで
真っ赤になった女の子が、やっぱり小さなキレイな箱を
櫻井くんに渡していた
A「麻衣ちゃん……っ！」
あわあわしながら麻衣ちゃんの方を向くと
ちょっぴりだけむっとした顔をして
麻衣「わたしが食べちゃうから。」
A「……へ？」
麻衣「翔くんがもらったチョコレートは、わたしが食べるの。」
A「そ、そうなの？」
麻衣「だって、好きってキモチが詰まってるって思うと、翔くんに食べさせたくないんだもん。」
A「麻衣ちゃんって……案外、独占欲強いね？」
そう言うと
また、ふふふって笑って
窓際に頬杖をついて、グラウンドの櫻井くんを見下ろした
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好きのキモチは誰にも負けない
それは麻衣ちゃんも私も
恋する女の子はいつも輝いてる
櫻井くんを見つめる麻衣ちゃんの瞳も
キラキラに輝いてるから
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作者名：四葉（よつば）
作成日時：2013年2月4日 22時
