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【04】 ページ4
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台所に立つお母さんの背中は
ちょっぴり楽しそうで
鼻歌なんかが聞こえてきたりして
A「お母さん……？」
母「ん〜〜〜？」
A「作るの手伝ってくれる？」
母「……え！？」
A「実は、チョコ作るのに自信ないんだ……。」
母「いいわよ？娘とお菓子作りなんて夢みたいな話じゃないっ！」
A「よかったーーー！失敗したら雅紀に何て言われるか……っ！」
母「雅紀くん？」
A「いやっ！あのっ！！！」
母「やっぱりあげるんだ？まぁくんに。」
A「違うからっ！義理チョコっ！！義理チョコも配るのっ！！」
母「そう？まぁ……いいけど！
せっかくのイベントなんだからチョコと一緒に好きって気持ちも、伝わるといいわね？」
A「だからっ！！違うって！！！」
母「隠さなくっていいじゃない？まぁくんだったら……お母さん反対しないから！」
A「う〜〜〜……。」
お母さんは気づいているのか
ふふんと笑って、また夕飯の支度を始めた
.
自分の部屋に戻ると
ベッドの上に転がって
綺麗にラッピングしたチョコを雅紀に渡すシミュレーションをする
「んまいっ！」って言って大好きな笑顔を向けてくれる雅紀に
「なかなか上手でしょ？」って、一緒に食べてる私が隣にいるんだ
枕を抱えてごろごろ転がって
雅紀の喜ぶ顔ばっかり
思い浮かべていた
.
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作者名：四葉（よつば）
作成日時：2013年2月4日 22時
