気づいても、知らぬふりを

No.5 ページ5

その場所へと行ってみるとじゃんけんをして負けた人が飲むというゲームをやっていた。



『ちょっと、その飲み方はダメだろ。』


隼「なんでぇー？いいじゃーん！悠くんもやろうよー！」


『やんない。』


そう言って、その場にあったお酒を全部飲んで、店員さんに水を頼んだ。


『水飲んで少し休憩しとけ。』


お酒の飲み方を知らないんだろうか。この3人は。


しかも玲於と隼に至っては、絶対にお酒弱いくせに飲んでるだろ。


『涼太、もうしないように、注意して見ておいて。絶対にさっきみたいな飲み方はしない事。』


涼「はーい。」


しっかりしていそうな涼太まであんな事してしまっているんだから、ノリって怖い。


そう思いながら再び席に戻ると、ニヤニヤした顔で龍友が私を見ていた。


『何？』


龍「いや、男前やなーって。笑」


裕「あんなん飲んで平然としてるってお酒強いんやね。」


『まあね。』


正直、お酒の強さは誰にも負ける気しない。


『あの3人ちゃんと見とかないと危険。』


龍「たしかにそうやな。笑」



そんな話をしていると、スヤスヤ眠り始める隼と玲於。


『ねぇ、寝ちゃってるけど。笑』


裕「いっつもあれやねん。笑」


『まじか。笑』


これ、帰りとか大変なやつなんだろうなー。


なんて考えていたら、さっきまで玲於と隼と飲んでいた涼太がこっちに来た。


涼「こっちいいですか？」


『ん、いーよ！つーかあの2人に飲ませすぎ。』


涼「だって、いつのまにかあんなゲームになってたんだもん。」


だもんって…


『もっと、大人な飲み方すりゃいーのに。』


まあ、21歳なんてまだまだ子供か。





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