ホームレスを拾いました3

No.114 ページ14

みんなでワイワイと朝ごはんを食べて、みんなは仕事に行くからと、一旦それぞれの家へと帰った。


もちろん、私と玲於も家に帰る。


タクシーにするか、歩くか提案したら、すぐ歩いて帰ると言われた。


「今までどこにいたの？」


『アパート借りて、住んでたよ。』


「俺の事どうでも良くなってた？」


『ううん、毎日玲於の事考えてた…』


「どうして…俺の事頼らなかったの？」


『…玲於の事が…すごく大切だったから。玲於に迷惑かけたくなかった。』


「迷惑なんて思わない…俺にとってAはすべてなんだよ…。いなくなったら、俺…生きてる意味さえわからなくなる…」


『ごめん…』


私は玲於に迷惑がかかるから、出て行ったけど、その行動が玲於にとってはすごく辛い事だったんだと知った。


「でも…本当に戻って来てくれてよかった…」



私も、帰ってこれてよかった。



近くに玲於がいて、支えてくれるみんながいて。



こんな幸せはないなって、改めて思った。



みんなに感謝しなくちゃ。





もうすぐクリスマスだし…



みんなにお礼も兼ねて、何かしようかな。




もちろん玲於にも。





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