ホームレスを拾いました2

No.88 ページ38

涼太side



Aちゃんが見つかったのに、もう僕たちが知ってるAちゃんでは無かった。



きっと、毎日のように言われていたんだろう。誰かに、何かを。




少し洗脳されているようだった。



何を言っても、同じような事をずっと言っていた。


私に玲於は釣り合わない


私はブスだ


わかってる


私は1人


味方は誰もいない



それをずっと言っていた。


涼「Aちゃん、僕たちの言うこと信じて？Aちゃんは可愛いし、僕たちには…玲於には、Aちゃんが必要なの。Aちゃんがいなくなってから、玲於笑ってないんだよ？」


『玲於が…笑ってない…？』


隼「そうだよ、玲於が笑ってないの…」


『やだ…やだよ…』


涼「嫌だよね？僕たちも嫌なんだ…」


隼「玲於の笑顔を取り戻すには、Aちゃんが必要なの…。僕たちも、Aちゃんに見てもらいたいから頑張ってたんだよ。だから戻ってきてほしい。」


涼「うん、僕たちにもAちゃんが必要なの。僕たちと玲於の成長を側で見続けてほしい。だから戻ってきて？」


『……』




隼「じゃあ！玲於に会えるようになるまで、僕の家にいていいから！…僕と2人が不安なら、全員は無理だけど、メンバーの誰かと僕との2人なら安心でしょ？」


隼の口から出たのは、ビックリする提案だった。




でも、ちゃんと玲於の事を考えていて、




そして、Aちゃんの事もちゃんと考えているからこその提案だった。







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