ホームレスを拾いました

No.6 ページ6

ご飯を食べ終えて、出かける準備をする。


『玲於くんの服どうしよっか。』


「これでいい。」


でもこの格好も似合ってるから、とりあえずこの格好で出かけるか。


『じゃあ、買ってからすぐ着替えよっか！』


私はすでに化粧は終えてたので、ワンピースに着替えて一緒に出かけた。


外に出た玲於くんはずっと下を向いていた。

『玲於くん？』

「…」


人混みが怖いのかな…


『玲於くん？大丈夫。私がいるよ。』


そう言って玲於くんの手を握った。


「…ごめんね。」


『私は、玲於くんとお出かけできて嬉しいよ？』


「うん、俺も！」


元気が出てきたみたいでよかった！


『あ、ねぇ、これかっこいいよ！』

『あ、これもかわいい！』


玲於くんに似合いそうなものがたくさんあって、迷っちゃう。


色々服を買っていると目を輝かせながら色んなTシャツを見ている玲於がいた。


『Tシャツ買う？』


「いや…見てただけ！」


『ふーん…』


服を見てる時ずーっと目を輝かせてるからきっと服が好きなんだろうな。


『あ、玲於くん！これ持って先に行ってて！』


荷物を持ってもらい、さっきのTシャツを数枚買った。


服なんてたくさんあってもいいと思うし。



お会計を終えて玲於くんの元へ向かうと、椅子に座ってずっと下を向いている玲於くんが目に入った。


『あ…ごめんね？1人にさせちゃって…』


「…いなくなったかと思った…」

『玲於くん置いていなくならないよ。ごめんね？』


「うん…」


また玲於の笑顔が無くなってしまった。

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