無愛想なキミ (ページ41)

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金曜日

昨日は、仕事を休んで美容室に行ってきた。

さすがに、あの髪型だとみんなにバレてしまう気がしたから。

腰近くまであった髪の毛は肩上までバッサリと切られたので、いい感じになるように整えてもらった。

『何か言われるかなあー。』

久々に髪を切ったから、会社に行くのが少し緊張する。

『おはようございます…』

涼「おはようこざいます！あ！髪切ったんだ！めっちゃ似合ってる！」

『ありがとう。』

それ以外に会話をする事なく、仕事をこなして終わらせた。

涼「あ、今日飲みに行きませんか？」

『ごめん…今日は用事があるから。』

涼「そっか…わかった。じゃあ日曜日だね！」

今も、涼太くんと話している所を誰かに見られてるんじゃないかと不安になる。

こんな所見られたら、次こそは殺されてしまうかもしれない。

『あの…出来れば日曜日も…』

涼「ダメです！日曜日は絶対来て。僕も楽しみにしてるんです。お願いします。」

涼太くんにお願いされたら、やっぱり断れない。

よし、これでみんなと飲みに行くのは最後にしよう。

だから、最後に楽しんで、もうみんなに近づくのはやめよう。

『わかった。じゃあ、明日はお休みもらうから、日曜日ね。楽しみにしてるよ。』

涼「はい！お疲れ様です！」

せっかく仲良くなれたのに、残念だなあ。

でも、大丈夫。

今までだって1人だったから

その時に戻るだけ