無愛想なキミ (ページ14)

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No.13 ページ14

涼「すごいですよねー、今まであの仕事1人でやってたの？」

『うん。慣れたらそうでもないよ。』

涼「そんなもんかなー」

敬語を使わない事にも慣れてきた。

空きっ腹にお酒を飲んだからか、酔いも回ってきた。

『はあー、お腹いっぱい。』

涼「僕もー。あ、この後どうします？よかったら、バーでも行きません？」

『うん、いいよ。』

涼「よかったー！そしたら行きましょ！」

そして、お会計をしようとした時、

涼「あ、大丈夫です。僕が出しますから！」

『いや、片寄くんの歓迎会なのに、おかしいでしょ！私が出すよ！』

涼「本当に大丈夫です！歓迎会って言ったのは、江戸川さんとご飯に行く口実なんで！笑」

この子はそんな事を平然と言っていて、逆に私の顔が熱くなった。

『でも…』

涼「あ、じゃあ！今日は僕が出すので、次またご飯行く時、お願いしてもいいですか？」

『わかった。』

何も考えずにわかったとか言っちゃったけど、これは次のご飯も約束してしまったという事になるのか。

涼「じゃあ、次行きましょ！近いので！」

お店から出て、2人で次のバーまで歩いている途中

『片寄くんって女の扱い慣れてるね。』

つい、ポロっと思っていることを口にしてしまった。

涼「…そんな事ないですよ？」

『そうなのかなあ。』

涼「そんなに疑わないでください。笑」

この子の笑顔を見たら、あー、片寄くんはモテるんだろうなっていうのが伝わってきた。

『私も見習わないと。』

涼「何をですか？」

『なんでもない！』

そんな話をしていると着いたらしい。

『…ここ？』

涼「ここですよ！前来た時にいいところだったから！」

連れてきてくれたところは、まさかのメンちゃんのバー。

こんな偶然があるのか。