マルク夢小説 (ページ3)

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大きなお家ページ3

「あっそうだ。A、さんなんていらないのサ。
呼び捨てでいいのサ！」
「は、はい。わかりました、マルク」
「そうそう！」

わけのわからないまま、何日も経過した。
相変わらずポップスターは平和です。
知らんけど。

私はよくわからないままマルクが住んでいるという家のある、緑がこれでもかというほど生い茂っている森に連れていかれた。

身寄りのない私へのせめてもの情けで、一緒に住もうと言ってくれたのだ。

それは大きなロマン溢れる秘密基地のような木の家で、
私がもし元気な少年だったなら、確実に走り回ったりして大騒ぎしていただろう。
大人しく可憐な少女の私が目を輝かせて興奮しているのだから間違いない！
「わああ！！すごいですね！！」
思わず歓喜の声をあげれば、マルクは得意気に笑った。
「だろ？これ、ボクが魔法で作ったんだぜ！」
マジかよすげえ。
家の中に入り、色々と見てまわっていると、
気になるものを見つけた。
「……？」
なぜか目を引いたそれは、何かの人形のようだった。

近づこうとしたとき、マルクが私の目の前にさっと現れた。
「Aの部屋に案内するから、
ついてくるのサ！」
「あっ、ありがとうございます！」
私は自分の部屋なんて初めてだと心踊らせながら、マルクについていった。

もう人形のことなど、すっかりと頭からなくなっていた。