天才4歳児の脱獄1【約束のネバーランド】 (ページ8)

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Type.7 ページ8

レイ「だって明らかに様子おかしかったし、『間に合わなかった』のに、お前ら手ぶら」

ノーマン「するどい！」

レイ「何もねぇわけねぇだろ！吐け」

ノーマン「・・・・助けてくれる？」

レイ「？おう」

ノーマン「話すよ、僕ら全員、ここから逃げなくちゃならないんだ」

レイ「鬼・・・・・農園・・・・ママが敵・・・・？
・・・・・・ヤバくね！？あっ、だから格子窓！」

エマ「のみこみはやっ！？えっ、ていうかすんなり信じてくれてるけど・・・・」

レイ「は？同然だろ、ノーマンがこんな間抜けな嘘つくかっての、エマならともかく」

エマ「うっ・・・・」

レイ「――――――で、実際逃げるとなると問題は色々あるが・・・・まずは人数だな
いくら何でも全員は無理だ、実現可能なメンバーに絞って・・・・」

エマ「待って！全員で逃げたいんだ、力を貸して、レイ」

レイ「全員？冗談だろ？全部で38人、大半が6歳未満だぞ！？
『ママ』、『鬼』、『発信器』、ただでさえ簡単でない脱走の難度がケタ違いにハネ上がる」

エマ「それは分かってる、でも無理だと決まったわけじゃ――――――」

レイ「いいや、無理だ、エマ、お前気づいてないだろ？」

エマ「え？」

ノーマン「待って、レイ！」

レイ「成程、だから「僕から話すよ」か、エマに伏せてた・・・・・いや、言えなかったのか
どちらにしろ、甘えよ、過保護だ、こういうのはハッキリ言った方がいい
エマ・・・・・・『出る』だけじゃダメなんだぞ
『外』がどうなっているのか分からない、でも出荷される先がある、農園ってモノがある自体で予想はつくだろ
外に待つのは鬼の社会だ、人間の生きる場所なんて最悪どこにもないんだよ
無理なんだよ、連れて出りゃ全滅は見えてる、"置いていく"、それが最善だ」

エマ「やだ、無理でも私は全員で逃げたい！何とかしよう！」

レイ「はぁ！？」

エマ「全滅は嫌だよ、でも置いてくって言う選択肢はない！
コニーで終わりにしたいの、もう誰もあんな姿にしたくない
ないなら作ろうよ、人間の生きる場所、変えようよ世界
レイのおかげで今分かった、これはそういう脱獄なんだ」

レイ「なっ・・・・・」

エマ「私は折れない、決めたから、だからレイが折れて！！
ゴチャゴチャ言わずに力貸して！」

レイ「おいコラ、保護者(ノーマン)！ちょっと来い！！」

エマ「絶対にみんなで逃げる！そうじゃなきゃやだ！やだやだやだー！」