天才4歳児の脱獄1【約束のネバーランド】 (ページ30)

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Type.29 ページ30

レイ「志願した、自分から
いや、『売り込んだ』の方がより正しいかな」

ノーマン「どうして・・・・・・」

レイ「脱獄の準備さ、全て今、この脱獄のための準備」

レイは昔・・・・イザベラと取引をした

ハウスの正体が分かってから―――――――――

ノーマン「脱獄の・・・・準備？」

レイ「そう・・・・準備だ、敵を知るにも物を集めるにも、敵の懐が一番いい
だから俺は敵に自分を売った、勝算はあった
『俺は農園(ママ)が手間暇かけて育てた金の卵(ハイスコア)、それを中途で刈り取ることはママも出来ることなら避けたいはず』
案の定、ママは乗った、あの女は規則より利益だ」

ノーマン「・・・・・・・・・」

レイ「要求したのはザックリ2つ
①協力(シゴト)するから即出荷はしないで――――――と
②結果を出したら報酬をくれ」

ノーマン「・・・・・・報酬って・・・・・？」

レイ「色々ガラクタさ、ハウスにないものなら取り寄せてもらえる」

ノーマン「！！何が手に入って何が不可能なのか」

レイ「嗚呼、試してた、『外』の世界を探る意味でも
結果、危険物でなきゃ大抵手に入れてもらえたよ、ただ・・・・どれも旧型ばかりだったけどな」

ノーマン「じゃあ・・・・・発信器の壊し方に当てがあるというのも・・・・・」

レイ「俺は現物を見てる」

ノーマン「！！」

レイ「実験もした、何年もかけて壊し方を突き止めた、壊せるよ
断言する、発信器は確実に無効化できる
分かるか？今、お前の目の前にいる俺は最強のカードだ、ママを内側から刺せるポジション
発信器を無効化する手段――――――そして、全てではないがお前が想像しうるよりはるかに多くの脱獄に必要な情報を持ってる
最強のカードなんだ」

レイ「ハウスの正体に気づいた時からずっと準備してきた
誰にも、ママにも、お前らにも気づかれないように何も知らないコニーを騙して、リトルバーニーを奪い、お前ら2人を門へ行かせた
そうだ、お前の言う通りだ、全部、お前ら2人を殺させないためだよ
話、戻すぞ、俺は2人の敵じゃない、でも味方でもない
愚策に手は貸せねぇから立場明かさず制御してきた」

ノーマン「・・・・・・」

レイ「お前ならもう分かるよな？条件次第だ、条件次第で完全にお前の切り札になってやってもいい
全情報お前にやるし、お前の望む通りママに嘘を流してやる」

ノーマン「条件？」

レイ「エマを騙せ」

ノーマン「っ！！」