検索窓
今日:12 hit、昨日:4 hit、合計:77,677 hit

Age.11 ページ35

ノーマン・・・・・・・・

「ママ・・・・」

そう言葉にしたあの時、ノーマンの手は震えていた

平気なはずない

ママは私達にとって、たった一人の母親だったから

恐ろしい・・・・・ママこそ1度も顔に出てない

今朝も何一つ変わらない穏やかな笑顔

あの笑顔の裏で何人もの子供を死に導いてきたか

ママは敵、鬼の冷酷の配下

じゃあなんで?

なんであんなに優しくしたの――――――ママ?


奥まで走って行くのそこにあったのは『塀』

その塀を見つめているとノーマンが木に登りだした


エマ「ノーマン!?」


ノーマン「うわっ・・・・!!」


エマ「っ!」

木登りに慣れてないノーマン

足を滑らせて、木から落ちてしまった


エマ「ノーマン!!大丈夫!?」


ノーマン「ってて・・・・・・・考えすぎて疲れちゃったかな?」


エマ「も〜!しょうがないなぁ!よっと・・・・」

ノーマンの代わりに私が木に登った


ノーマン「どう?上に何かある?」


エマ「何も!ただこの塀、幅が2〜3mある、それにとにかく高い」


ノーマン「でも、見張りはいない」

ノーマンは塀に耳を当てて音を聞く


ノーマン「・・・・・・・静かだ、エマ、どう思う?」

ノーマンにそう問われて私は塀に手を当てる


エマ「固くて丈夫・・・・起伏どころか継ぎ目もない、おまけに表面はサラサラ
普通こんなの登れっこない」


ノーマン「じゃあ諦める?」


エマ「――――――て思わせる塀なんだろうけど、私やノーマンならロープ1本あれば上れると思う!」


ノーマン「鬼の気配はない、見張りはママ1人、大丈夫、怖くない」


エマ「うん」

問題はどうやってここから全員を連れ出すか

見張りもママ1人で鬼の気配もない

そんなものか?

いや、考えてみれば表向きはあくまで孤児院

私達が気づくこと自体ないのが当然

――――――ならば、この施設は逃亡を前提には造られていない?

ともかく、阻むのは固くてて高い塀1つ


ノーマン「ともかく、この塀は越えられる!」


エマ「次はロープ!」

全員で逃げるのは無理じゃない

カランカランカランカラン

その時、遠くから音が聞こえた

自由時間も終わり

急いで戻らないと・・・・

私達は急いで森から抜け出した


急いで来たことにより、私達2人は息切れをしていた


ギルダ「・・・・・・あれ?2人足りない?」


貴「ナイラとマルクかな?」


マルク「ママ――――――――!!」


イザベラ「マルク!!」

その時、マルクが泣きながら走ってきたのだ

Age.12→←Age.10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
88人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しだれ彼岸 - 隊列の型「10」じゃなくて、「100」ですよ。面白いです。 (2019年5月6日 22時) (レス) id: 4717e8c5ef (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - すごく面白い!続きを待ってます! (2019年2月17日 21時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷかぷか桃李にゃんこ二号(プロフ) - ま、まさか約ネバ!?あああよいい〜!!!これからも頑張ってください!! (2019年2月17日 14時) (レス) id: d641c5035a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍姫 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=maruyamarika  
作成日時:2019年2月11日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。