・ ページ9
水を入れたグラスを持って寝室へ戻ると
その物音でマルを起こしてしまったようだ。
橙「んっ、なに？ここどこ…？」
紫「ごめん、起こしてもうたな。
痛いとこない？」
橙「…大丈夫。迷惑かけてごめん。」
そんな顔で笑うなよ。
ずっと前に閉じ込めていた想いが、
無視できなくなるやんか。
もう、マルを傷つけたくない。
無意識に、強く抱き寄せていた。
紫「俺の前では無理すんな。
俺は、マルを傷つけるようなことはせんから。
何かあったんやろ。話してくれるな？」
マルの息が荒くなって、肩の辺りがぬるく湿っていく。
橙「信ちゃんに、嘘は通用せんな、やっぱり。
俺な、全然大丈夫やないねん。
恋人に振られて、信じてた分どうしていいか分からなくなってしもた。
どうやってご飯食べて、どうやって寝たらええか分からへんようになって、怖くて…」
俺を抱きしめ返して
涙で声を詰まらせながらも言葉を繋げるマルが
絶対にヨコやヤスを悪者にしないマルが
悲しくて、愛おしくて、守りたい。
紫「ヨコがヤスと浮気してたんやろ？」
橙「！！どうして、それを…」
横ちょって呼ぶのはヤスだけやからな。
紫「なぁ、マル。
俺じゃあかんか？
俺ならマルを裏切るようなことは
絶対にせぇへん。
ずっと前から隠してきたけど、
こんなことされて悲しんでるマルみたら
抑えられるわけない…
マルは悪くない。
お前やって、寂しかったよな？
それでも我慢してたんやろ？
お前は寂しがりやから。
それを分かってないやつなんかと付き合うな。
マルは、もっと大切にされるべきやねん…」
マルは、自分を大切にできない。
人と少しズレてることを自分でわかってるから
必死に自分を修正して、責めて責めて
それがマルの良さなのに、認めようとしないで
変に必死に努力するマルを
何故裏切った。悲しませた。なぁ、ヨコ。
コイツはきちんと受け入れてもらうべきなのに。
橙「信ちゃん…
信ちゃんには敵わんなぁ、
なんで俺のことわかってまうの？
頑張って隠してきたのに、どうしてこうも簡単に？」
答えは２つ。
紫「そりゃ、ずっと前から世話しとるし、
好きやからさ、マルが。」
橙「信ちゃん…」
紫「付き合おうとか、そういうことが言いたいんじゃない。
俺は常にお前の味方やから。
でもいずれ、こっちを向いてほしいとは思ってる。
今はなにも考えるな。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 378人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
丸山田(プロフ) - さくらさん» さくらさん、ありがとうございます！私は山田推しですが、雛マルもついつい書いてしまいます…笑これからも読んでくださるとうれしいです(^ ^) (2016年5月21日 15時) (
レス) id: 19824c8246 (このIDを非表示/違反報告)
丸山田(プロフ) - 優子さん» 優子さん、ありがとうございます！これからもよろしくお願いします(^^) (2016年5月21日 15時) (レス) id: 19824c8246 (このIDを非表示/違反報告)
丸山田(プロフ) - ☆マル☆さん» マルさん！ありがとうございます…！只今実習中で更新が怠ってしまっていますが、もどって来たいと思いますので是非読んでください(^ ^) (2016年5月21日 15時) (レス) id: 19824c8246 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 最初から全部読みました。私は丸ちゃんが大好き！でも他のメンバーさんもそれぞれが素敵で、大好きなグループです♪ 残酷な祈り【黒×橙】 、愛と愛のせめぎ合い【紫×橙】 は好きな作品です！どのコンビも好きですが、紫×橙コンビは私の中でイチバン好き！なんです。 (2016年5月16日 10時) (レス) id: 9362b4fa96 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。全部良かったです。体調には気をつけて下さいね。 (2016年3月20日 13時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：丸山田 | 作成日時：2016年3月12日 23時
