きみとぼくと【∞／短編集】6

みたらしのホワイトデー【橙×∞】 ページ5

橙「ハッピーホワイトデー！！」



デジャヴ。ものすごくデジャヴ。



緑「…なにその荷物。」



橙「ん〜？ホワイトデーのお返しやでっ！」



紫「お前、バレンタインデー配ってたやん。」



橙「スタッフさんたちにいっぱいもらったやん？


そのお返し〜」



緑「うわ、出た。」


紫「出たな。」


橙「え、なにが？」



黄「妖怪みたらしカッパ。」



橙「え、俺そんな異名ついてたん？！」



青「ええからはよそれスタッフさんに渡してき。


重いやろ？」



橙「おん、行ってくる〜！」



赤「…でてったか？」



メンバーみんな、この時を待っていた。




それぞれが見て見ぬ振りをし合いながら


マルのバッグにお返しを詰めていく。



マルのバッグには水筒、ハンカチ、ティッシュ、傘、本、台本、ポーチ。


ポーチとか傘とか…女子か！



バッグが２倍ほどの大きさに膨れ上がってしまったが、まぁ気にしないだろう。



橙「たっだいま〜♪」



ご機嫌で楽屋に戻ってきたマル。



黄「荷物、減ってなくない？」



橙「えへへ…お返しをまたもろてきた！」



紫「お前っちゅうやつは…まったく。」



橙「せっかくやしみんなで食べよ〜！」



緑「ええの？！え、むっちゃ美味そう！！！」



橙「せやろ〜？あ、これ章ちゃん好きそう！」



青「え、俺？


うわ、美味そ…！」


橙「亮ちゃんはこれ、信ちゃんはこれ！」



流石、メンバーの好みをよく分かっていらっしゃる。



他のメンバーが何をあげたのかめちゃくちゃ気になるな…




どうか、俺のプレゼントが1番でありますように。





なんて、無理やと思うけど。




ほんの少し期待をしてしまう




そんなほろ苦いホワイトデー。

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